MT-09(2021年式)のバッテリーを鉛バッテリーからSHORAIのリチウムバッテリーへ交換しました。
目次
鉛バッテリーとリチウムバッテリーの違い
軽量化
リチウムバッテリーは鉛バッテリーに比べて、軽量で1/3~1/4ほどの重量になります。
ほとんどのバイクで約2㎏前後の軽量化になるので、運動性能の向上や取り回しが楽になる効果があります。
長寿命
リチウムバッテリーは放電充電サイクルが多く、鉛バッテリーより寿命が長くなります。
一般的な鉛バッテリーの寿命は約2~3年と言われていますが、SHORAIのLFXリチウムバッテリーは約8~10年と長くなっています。
高容量
リチウムバッテリーはエネルギー密度が高く、鉛バッテリーに比べて約2~3倍の電力を蓄える事が出来ます。
放電率が低い
リチウムバッテリーは自己放電率が低く、長時間放置しても電力があまり減りません。
SHORAIのLFXリチウムバッテリーは鉛バッテリーに比べて自己放電率が約1/7以下と低く、鉛バッテリーなら半月~1ヵ月でバッテリーが上がる所リチウムバッテリーの場合半年~1年ぐらい長期間乗らない場合でも電力が残っている場合があります。
適合リチウムバッテリーの調べ方
メーカーのパーツリストからバッテリーの型番を調べるか、バイクに取り付けられているバッテリーを直接確認して名称を把握します。
ほとんどの純正バッテリーは『ユアサ』か『古河電池』です。
SHORAIのリチウムバッテリー適合表は、ユアサの型番から確認できるので、ユアサのバッテリーの場合はそのまま適合表を参照します。
古河電池の場合は、古河電池とユアサの互換表があるので、そこから対応する型番を確認します。
バッテリー互換表・・・古河電池 → ユアサ → SHORAI
MT-09の適合リチウムバッテリーの調べ方
ヤマハのパーツリストからMT-09(2021年式)のバッテリーを調べると『YUASA/YTZ10S』と表示されます。
しかし私のMT-09に取り付けられていたのは『FURUKAWA/FTZ10S』でした、パーツ供給が変わったか前オーナーが乗せ換えてたんでしょうか。
古河電池バッテリー互換表を見ると上記は互換があるようなので特に問題はないようです。
さらに『YUASA/YTZ10S』をSHORAIバッテリー互換表で調べると、対応するリチウムバッテリーは『LFX14A4-BS12』となります。
交換のために調べるまで気づかなかったのですが、『LFX14A4-BS12』は以前乗っていたNinja400で使用していたのと同じ型番だったので、そのまま流用できることがわかりました。
バッテリー交換方法
バッテリー交換は基本的にシート下のバッテリーを入れ替えるだけなので、比較的簡単な作業です。
しかし作業手順を間違えると電装系にダメージを与える可能性があるため、慎重に行う必要があります。
用意したもの
SHORAIのLFX14A4-BS12になります。
LFX14A4-BS12の重量が0.9kgでFTZ10Sが3.2kgなため約1/3の軽量化になります。
バッテリー交換は簡単な作業ですが、工具は必須ですね。
交換手順
既存バッテリーを外す
既存バッテリーを外す為に、赤丸のボルトを外し青丸の固定具が下からフックみたいに引っ掛かっているので外します。
黒色[-]/赤色[+]配線を外します。
配線は絶対に黒色[-]から外す様にします。※戻す時は逆の赤色[+]から取り付けます。
バッテリーが収まっていた場所を見ると、他と区切られている感じはありませんでした。
新旧バッテリー大きさ比較
バッテリーの大きさはほとんど同じで緩衝材など多く挟む必要も無さそうです。
Ninja400の時は高さが違ったので付属の緩衝材を2枚使いました。
新リチウムバッテリーを取り付け
外す時はマイナス側から触りましたが、取り付け時はプラス側から繋ぎます。
マイナス側も配線を繋いで、固定具を取り付けたら完了です。
リチウムバッテリーへ交換後の感想
一番の注目は2kgの軽量化です。
バイクで2kgの軽量化と言えばかなりの数値ですが、それを体感するかというと車重で考えれば100分の1程度です。
私の感覚では、走行時の軽量化を実感することは難しいですし、降りて取り回す際に感じられるかというとそれも微妙です。
さまざまなカスタムによって増える重量と相殺されて、実質的にはゼロになるので、まあそれでいいかなという感じです。
最後に
バッテリー交換は載せ替えるだけなので簡単な作業ですが、配線の接続を間違えると大変なことになるため、1つ1つの手順をしっかり確認しながら行いましょう。
リチウムバッテリーは鉛バッテリーより価格が高いですが、寿命が長いため、長い目で見ればコストパフォーマンスは良いです。
また、リチウムバッテリーは高容量で放電率が低いため、長期間バイクに乗らなくてもバッテリーが上がりにくいので、たまにしか乗らない方にもおすすめです。