私がモトブログを始めてから1年半ほど経過しモトブログとして上げた動画の数も軽く100本を超えました。
体感ですが私が始めた1年半前でもモトブロガー(モトブログをやる人の通称)の数は飽和状態でその時でもかなりの勢いで増えていった印象でしたがここ数年でそれ以上にモトブロガーが増えた印象があります。
今回は私が培ったモトブログのやり方をこれからモトブログを始めたい人に向けて説明したいと思います。
目次
モトブログとは?
モトブログとは海外Youtuberが始めたもので数年前に日本に持ち込まれました。
語源としては英語の「Motocycle + Video + Blog」を合体させた造語で「MotoVlog」になります。
モトブログの中でも細分化されたジャンルがありバイクで走る風景からカスタムを紹介する動画まで多岐にわたります。
モトブログの作り方
モトブログも他のVlogも基本は一緒ですが、そこにバイクが混ざります。
- 内容を考える
- 台本を作成する
- バイクに乗って撮影する ← ここが違う!
- 撮影した動画を編集する
- 動画をYoutubeへアップロードする
- 視聴者さんの反応を視る
ツーリング系ならバイクに乗るけど、レビュー系ならバイクに乗らずにテーブルの前で撮影するなど違いはあれど撮影題材は全てバイクに関連する事です。
並べてみるとはっきり分かりますが、バイクに乗って撮影する以外の工程が多く、バイクに乗ってる時間は全体的な作業時間の1割に満たないぐらいです。
やり始めるとわかりますがどの段階でも楽しくて、内容や台本を考える段階では題材をもう一度見つめ直す事で新しい発見があったり、編集段階では上手く撮影できてたらうれしいし思い出の振り返りにもなります。
でもやっぱりYoutubeへアップロードした後の視聴者さんの反応を視るのが一番楽しく、視聴者さんからのコメントで新しい発見があったりと、モトブログを作っている本人にしかわからない喜びがあります。
モトブログのジャンル
モトブログの中でさらに細分化されたジャンルがあって、大きくは3種類に分かれます。
ツーリング系モトブログ
モトブログで最も多いのは、ツーリング系です。
いろんなスポットの動画があり、アクションカムをヘルメットに装着してツーリングの様子を撮影し、しゃべりや字幕を追加します。
しゃべる内容は、訪れたツーリングスポットの情報、ご飯の情報、運転中の出来事、バイクに関するお役立ち情報から、ただの雑談まで各モトブロガーの色が出るところです。
一方、一切しゃべらないパターンもあり、運転の映像と字幕、バイクのエンジン音・走行音だけで構成された渋いジャンルになります。
カスタム/メンテナンス系モトブログ
簡単にできる範囲から、プロがやるレベルまで一番内容に深みの差があるモトブログです。
作業の流れから注意点まで解説し、カスタムならカスタム後の感想までまとめるのが一般的です。
単純な見た目の比較から、マフラーを変えれば音質の違い、バックステップに変えればポジションの違い等になります。
私のNinja400は販売台数も多いので同じ車種に載っている視聴者の母数も多く、この種のの動画は全体的に再生される傾向があり、意外な所でNinja400を選んだメリットがありました。
レビュー系モトブログ
レビュー系は、バイク関連のグッズ、アパレル等をレビューするモトブログです。
バイクはバイク本体以外にもそろえるものが多くて、走るためのヘルメット、ツーリングの幅を広げるシートバッグ、その他便利グッズ等こだわり始めたら止まりません。
それらを購入を考えてる人に対して、実際使って感じたことをまとめて役に立ててもらう形です。
モトブログに必要なもの
モトブログを始めるのに多くの機材は必要ありません。
映像を撮影するアクションカムと、音声を収録するマイクと、アクションカムをヘルメットに固定するマウントするパーツがあればできます。
アクションカム(GoPro)
まずバイクに乗っている時の映像が撮れないと始まらないですよね、GoProシリーズから選べば間違いないでしょう「手振れ補正」「画質」「画角」「アクセサリー拡張性」必要なものは全部揃っています。
バイクから降りた時のカメラとして
モトブログの基本はバイクに乗っている時ですが、モトブログを続けていくとバイクに下りた後もカメラを回して風景紹介などしたくなります。
そういった時もGoProで撮影してもいいのですが、DJIPocketシリーズを持っていると最初からジンバル付きなので揺れも少なくバイクから降りた後の風景などを撮影する事が出来ます。
マイク
モトブログはバイクで走りながら喋る事が基本です。
GoProにもマイクは内臓されていますが走行時の風をまともに受けてしまうので、走りながら音声を収録する為には外部マイクが必要になります。
マイクを選ぶ前に基本知識として接続端子の3極と4極の違いを知っておいた方が良いです。
4極は主にスマホやタブレットで使われるマイクで、GoProで使うには3極接続のマイクを選ぶ必要があります。
見分ける方法簡単で、マイクを接続する金属部分にある絶縁体のリングの本数が3極は2本、4極は3本なので見た目からも違いがわかります。
こちらのマイクはかなり安価で、性能が高いわけではありませんがモトブロガーに大人気(多分半数以上は使ってる)のマイクで私も予備も含めて2個持っています。
モトブログであまり性能が高いマイクを使うとデメリットもあって、高性能なマイクだと無駄にいらない音拾ってしまうんですよね。
モトブログする上で必要な音は喋る声とバイクの音だけでよくて、喋る声はマイクがめちゃくちゃ近いし、バイクの音はデカイので高性能じゃなくても撮りこぼすことがないんですよね。
ちなみにバイクの音にこだわる系のモトブロガーの人だとGoProで音を収録するのではなく専用のハンディレコーダーを使用したりします。
カメラマウント
モトブログの売りである「運転している感」を出すためには顎マウントは必須で、カメラをヘルメットに固定する為には専用のマウントが必要です。
やり方としてはヘルメットの形に合わせて、両面テープで土台をつけて正面にアームを伸ばす感じになります。
一番ポピュラーなやり方で、取り付けのコツとしては2つあって。
- 土台は隙間無く両面テープをつける
- マウントパーツは少なくする
湾曲しているヘルメットの形状に合わせて土台をつけようとすると絶対に隙間が出来てしまうので、隙間になりそうな部分は両面テープを2枚重ねたりして隙間を無くすようにしましょう。
ヘルメットの形状に合わせてパテで形をとって平坦な土台を作る方法もありますが私は両面テープ重ねて隙間をなくす方法で今まで外れて無いので問題ないと思っています。
実は私も、当初は固定が甘くて走行時にカメラを落としました(幸い接続していたマイクと充電ケーブルでぶら下がる形になったのでセーフでした)。
マウントパーツは少なければ少ないほど軽くなるのでいいです。
1つ1つは軽いパーツですが頭/首で支えるとその重さが身に染みてわかると思います。
また、土台からカメラが遠いほど土台を固定している接地面に強い力がかかるので、マウントが取れやすくなってしまいますよね。
この形式の顎マウント専用のホルダーが販売されてますが、有名なモトブロガーでこれを使ってる人はいないと思います。
これのデメリットとして口元のベンチレーションに被ってるため開閉できないし、何よりシールドを閉めた時に隙間ができるので、風が入ってくるので目が乾きやすくなるし冬は寒いし雨が降ったら縁に跳ねた水滴も入ってくると思います。
追記:今では無加工でヘルメットマウント作れます!
昔はマウントを取り付ける為に加工が必要でしたが、ヘルメットの形に合わせて変形するこちらのマウントを使用すれば手間もかからずおすすめです。
メモリーカード
モトブログの動画データを保存するためには大容量のメモリーカードが必要になります。
メモリーカードの容量は様々ですが、私は256GBを4枚、128GBを2枚持っています。
モトブログでよく使われるフルHD(1080p/60fps)で撮影した場合以下の通りです。
- 256GB・・・約15時間
- 128GB・・・約7時間30分
- 064GB・・・約4時間
- 032GB・・・約2時間
私の収録時間は最大約75時間・・・もちろん普通にモトブログやる人はこんなに必要ではないと思います。
私は長距離ツーリング(北海道約2週間1日4時間撮影x14日=64時間ぐらい必要)行くことがあるので多くのメモリーカードを用意しましたが、自身のモトブログに合った容量分のメモリーカードを用意すればいいでしょう。
実際モトブログをやってみると喋りたい時や景色を撮りたい時にしかカメラを回さないので想像の8割ぐらいしか撮影しないものです。
メモリーカードを多く持ち歩く場合は収納用にカードケースがあれば便利です。
私はデジカメ用のメモリーカードも合わせて8枚近いメモリカードがあるため無くさないようにまとめてカードケースで持ち歩いています。
バッテリー
GoProのバッテリーは30分~1時間ぐらいで切れるのでバッテリー問題が付きまといます。
解決方法としては予備バッテリーを用意して入れ替える方法とモバイルバッテリーから常時充電する2択です。
予備バッテリー
モバイルバッテリー
私は基本的にモバイルバッテリーで常時充電する方法を用いていますが、予備バッテリーも持ち歩いています。
予備バッテリーだと結局のところ30分間隔で入れ替えが必要なのでめんどくさいし、走行に集中しているとバッテリーが切れてることに気づかず撮影出来て無かった事がよくあります。
せっかく良い感じにモトブログ撮れたと思ったけど撮影出来て無かった時の絶望感・・・どこまで撮影出来てるか確認したりとかもめんどくさいし・・・。
その点モバイルバッテリーで常時充電だと途中でバッテリーが切れることは無いので安心して撮影できます。
モバイルバッテリーですが上記で紹介しているAnkerの10000mAhがおすすめです。
10000mAhが持ち歩くサイズと容量を考えればちょうど良いです、ちなみにモバイルバッテリーは数多くのメーカーが出していますが、Anker以外のメーカーだと信頼性が低く電圧が不安定なのかGoProがフリーズすることがたまにあるのでAnker一択です。
じゃ何故予備のバッテリーも持ち歩いてるかというと常時充電が不調になる時があるんですよね、年数回ある程度ですが寒すぎたりすると調子悪くなったり、単純に充電ケーブルが壊れたりとかで常時充電ができなくなる時があるのでほとんど使わないですけどそういった緊急時の為に予備バッテリーも用意してます。
カメラ三脚
バイクに乗っている時以外、例えばメンテナンスやレビュー関係のモトブログが撮りたい場合はカメラを固定できる三脚が必要になる場合があります。
いろんな高さに調整できる基本的な三脚ですね、高い位置から撮影したい時に活用しています。
足がフレキシブルに動いて巻き付けていろんな高さ角度で撮影できるようになります。
上記で紹介した基本的な三脚に巻き付けて絶妙な高さで撮影したり、外出先でたとえばフェンスとかに巻き付けて使ったりしてます。
低い位置で撮影したい時や、足部分が伸縮するので観光地で自撮り棒としても活用しています。
三脚は無くてもモトブログは出来ますがあればモトブログの幅が広がるので必要になった時に用途に合わせて用意しましょう。
モトブログの撮影方法
カメラマウント取り付け
土台はガッチリ両面テープでアームは短くが基本です。
それとGoProのカメラレンズは正面から見て右寄りにあるので、カメラレンズが中央にくるようにマウントの位置は少し左寄りしましょう。
ヘルメットにマイク取り付け
マイクの配線を適当な場所で固定していきます。
複数個所で固定していると緩んでひっかけることも無いので複数個所で固定するのをオススメします。
それと、アダプターの接続箇所は右側になるので、右から配線が通るようにしたほうが良いです。
真ん中だけクリップで固定できるようにしてるのは意味があって、撮影してない時はマイク配線を折り返して端子をチンカーテンの端っこに指しこんで収納するのでその時固定できるようにクリップにしています。
マイクは口元にくるように適当にテープで固定して配線は横の方にまとめてます。
私の場合上の方だと鼻息が入りやすいし、口先に当たったので今の顎の中央下の位置になりました。
マイクの位置は少しずれるだけで音の感じが変わるので取り付けたらテスト撮影は絶対しましょう。
マイク横のフワフワは風切り音対策に隙間防止テープを適当に張り付けているのですがあんまり効果はないので参考にしなくて大丈夫です。
GoProの用意
GoPro7本体とアダプターをケースに入れてまとめます。
マウトを少し左寄りにつけたので、カメラレンズはしっかり中央に来ています。
ちなみにGoProの高さはこれぐらいにしておけば走行時カメラが視界に入らなくて邪魔にならないし、目線を下に落とせば裏の液晶が見れてちょうど良いです。
裏の液晶が少し見えた方が撮影できてるかどうか確認しやすいため見ようと思えば見える高さに調整しておくと良いです。
これがモトブログ時の基本の状態で、モバイルバッテリーはジャケットのポケットに入れてます。
最後に
モトブログを始めるには初期費用はかかりますが、既に一番かかる費用(バイク本体)は既に持っていますし
今回紹介したものを用意して、旅先で見た景色を感じたことをメンテナンスのやり方をカスタムをして思った事をカメラに残せばあなたもモトブロガーで良い動画が撮れたらYoutubeに上げて見ましょうそしたら人の役にも立つしお金も稼げるようになります。
私が始めた時でも飽和状態と言われてたモトブログ界隈ですが、今ではより一層多くのモトブロガーさんがいます。
ですが人が何かを始める時、その人の中では思い立ったその時が最短なので遅いという事は無いと思います。
モトブログ始めてみてはどうでしょうか?