バイクのメンテナンスといえば、まず最初に挑戦する人が多いのがオイル交換。
「ドレンボルトを外す → 古いオイルを抜く → ワッシャーを交換 → トルク管理して再装着 → 新しいオイルを注入」
流れを覚えてしまえば難しい作業ではありません。
しかし実際のところ、毎回のオイル交換は地味に面倒。ボルトのトルク管理を間違えればオイル漏れのリスクもあるし、廃オイルで手や床が汚れるのもライダーにとって小さなストレスです。
そこで今回紹介するのが、オイル交換をスマートかつ快適に変えてしまう小技カスタム 「EZバルブ」 です。
目次
EZバルブとは

EZバルブは、純正のドレンボルトの代わりに装着するパーツ。
通常なら工具を使用してドレンボルトを外すところを、EZバルブならレバーをひねるだけでオイルが排出されます。
つまり、
- ワッシャー交換不要
- トルク管理不要
- 工具不要
- 手も汚れない
まさに「ワンタッチオイル交換」を実現する便利アイテム。
取り付けてしまえば、毎回の作業が驚くほどラクになるので、私にとってはスマホホルダー並みに必須のアイテムになります。
EZバルブ取り付け方法
用意するもの
EZバルブは車種ごとにバルブ本体の種類が違ったり、延長アダプターが必要になる場合があります。
EZバルブ公式サイトに適合表があるので、自身のバイクにはどれが必要か確認しましょう。
MT-09はバルブ本体のみでよかったのですが、Ninja400の時は延長アダプターが必要でした。
EZバルブのオイル排出口に汚れが付着するのを防ぐキャップです。
ちなみにアタッチメントの一つであるL字ジョイントも昔は使っていたのですが、EZバルブを装着すると排出口が延長され、排出時の勢いが弱まるため、ジョイントなしでも十分下に落ちることが分かり、結局使い続けることはありませんでした。
取付手順
ドレンボルトを外す

通常通りドレンボルトを外しオイルを排出します。
EZバルブを取り付ける

オイルの排出が終わったら、ドレンボルトの代わりにEZバルブを取り付けます。
公式の説明書にも記載されていますが、まず手で締め付けた後、さらに 8分の1回転 レンチで締めます。
締めすぎるとゴムシールを痛める可能性があるため注意が必要です。
最後に追加で用意したキャップを手で締めて完了です。
EZバルブ感想レビュー
私は以前の愛車であるNinja400の時からこのEZバルブを使用しています。
取り付ける前は「オイル交換なんて簡単な作業だしEZバルブをつけてもそこまで大きな違いはないだろう」と思っていました。
しかし、実際に使ってみると、たとえ小さな作業でも手間が減るだけでかなり楽になり、今では必須のカスタムだと感じています。
オイル交換はバイクのメンテナンスの中でも比較的頻度が高い作業なので、EZバルブの効果を実感しやすい点も大きな魅力です。
メンテナンス効率以外では耐久性についてですが、まず「緩むことはないのか?」という疑問を持つ方もいると思います
耐久性と安心感

「走行中に緩まないのか?」と心配になる人も多いはず。
そこで私は以前の愛車 Ninja400 で、取り付け後にマーキングをして2万km以上走行しましたが、一度も緩んだことはありませんでした。
ただし、EZバルブを取り付ける箇所は汚れがたまりやすい腹下であるため、汚れが付着してレバーの動きが少し硬くなることはありました。
それでも、動作に支障が出るほどの状態にはならず、少し渋く感じる程度なので問題には感じませんでした。
最後に
EZバルブは、オイル交換作業をより簡単かつ快適にするアイテムです。
- 初心者 → 手が汚れにくいので安心
- ベテラン → 作業効率アップで時短
- こだわり派 → ワッシャーやトルク管理の心配が不要
初心者の方はもちろん、すべてのライダーにもおすすめできます。
従来のオイル交換と比べ、メンテナンスにかかる工程も減り工具を取り出す必要も無くなるので作業効率アップになります。