メンテナンス時にMT-09(RN69J/2021年式)を持ち上げやすくするために、スタンドフックを取り付けました。
目次
スタンドフックとは?
バイクのリア側を持ち上げるための、メンテナンススタンドでは大きく分けて3種類あります。
- L字型・・・スイングアームに直接あてて持ち上げる
- V字型・・・スイングアームに装着したスタンドフックに引っかけて持ち上げる
- 貫通型・・・中空構造のアクスルシャフトに棒を通して持ち上げる
L字型は、スイングアームを直接持ち上げるので、ほとんどのバイクでそのまま使えるため汎用性が高いです。
しかし位置が固定されないことから持ち上げ時ズレる事があり安定感に欠けます。
V字型は、スタンドフックを取り付けてそこを持ち上げるので左右ズレる事が無く、作業中の安定感にも優れます。
また、スイングアームに直接触れないため、バイク本体が傷つく可能性がありません。
貫通型は、中空構造のアクスルシャフトに棒を通して持ち上げるため、V字型よりさらにズレにくく安定感にも優れます。
しかし構造的に一部のバイクでしか使えないため、汎用性が低く車種が限定され、アクスルシャフトが支点になるため出来ないメンテナンス(タイヤ交換、チェーン調整等)があります。
それにL字型やV字型より、やや高価なメンテナンススタンドを用意する必要があります。
V字型?スタンドフックは必要?
MT-09では初めてV字型のメンテナンススタンドを使用するため、スタンドフックを取り付けることにしました。
当初は必要ないと考えていましたが、今まで使用していたL字型のメンテナンススタンドでMT-09を持ち上げた際、非常に持ち上げにくく、左右に大きくズレてバイクが倒れそうなほど不安定になり、危機感を覚えました。
MT-09は中空構造のアクスルシャフトのため貫通型も使用できますが、他のバイクでも使える汎用性や、チェーン調整ができない不便さを考慮し、V字型を選びました。
Ninja400の時は問題なく持ち上げられていたため、MT-09は約20kg重いからかと思いましたが、さらに以前の愛車400XはMT-09と同程度の重量でも問題はなかったので、単純な重量が理由ではなさそうです。
他にも重心の違いや、停車時の傾きがNinja400より少し大きい気がするのでズレやすいのかと考えました。
ぱっと見MT-09はスイングアームの形状が違うので、スイングアーム自体の傾斜があってズレやすいのかと思ったのですがNinja400の写真と見比べてみても形は違いますが前後の傾斜に大きな違いがあるように見えませんでした。
おそらく慣れている人であればL字型でも問題なく持ち上げられるのでしょう。
練習すればうまく上げれるようになるでしょうが、下手くそで安定しないまま上げてバイクを倒すのはどうしても避けたかったため、V字型のメンテナンススタンドを使うことにしました。
スタンドフック取付方法
用意したもの
重量が集中する重要なパーツのため、信頼性の高いベビーフェイス製を選びました。
2構造で内側に大径樹脂パーツがあるのでよりズレにくく傷つきにくくなっています。
振動が伝わりやすく緩みやすい場所なので、ねじロック(低強度)で緩まないようにします。
汚れやすい場所なので取り付け前に、パーツクリーナーで綺麗にします。
ボルト2本しか触りませんが、工具は必須ですね。
取付手順
パーツクリーナーで掃除
汚れやすい場所なのでボルトと一緒に砂も締め込まないように綺麗にします。
ウェスで拭いた後少し乾燥させてから作業を再開します。
スタンドフックを締め込む
ねじロック(低強度)を塗布します。
手で抵抗が無くなるまで締めて最後に8分の1周るぐらいの力でグッとします。
これだけなので数分で終わる作業になります。
スタンドフック取り付け後
L字型のメンテナンススタンドしか持っておらずボロボロだったので、V字型のメンテナンススタンドを新しく用意しました。
メーカーによっては、持ち上げ部分のパーツのみも販売されてる事もあるので調べてから用意しましょう。
L字型のメンテナンススタンドと比べると、V字型は左右にズレる心配がなく、安定感抜群です。
L字型の場合は適当にセットしても持ち上げりますが、V字型では、持ち上げ途中に右側のフックがV字部分にしっかりハマる必要があります。
最初のうちは少しヒヤヒヤしましたが、何回か練習すれば感覚がつかめて、特に意識せずともスムーズに持ち上げられるようになりました。
ヒヤヒヤしながらでしたが、持ち上げて見ればL字型で上げたときのような左右のズレや倒れそうな不安定感がなかったため、安心して何度でも練習できました。
また、私が購入したスタンドフックにはサポートワイヤーなるものが装着できる仕様でした。
最初は便利だと思ったのですが、サポートワイヤーを固定するボルトでスタンドフックに無駄な傷がついたので4回ほど使用した後はサポートワイヤーを外しました、あったからといって別に上げやすいことは無いです。
練習している時に気づいたのですが、持ち上げる際にはサイドスタンドと地面の間に適当な板を挟んで傾きを浅くすれば格段に持ち上げやすいです。
最後に
スタンドフックは必須のカスタムではありませんが、V字型メンテナンススタンドが使えるようになれば安定感が増します。
あと個人的な思い込みですが、スタンドフックが付いているバイクは、バイク歴が長くメンテナンスも自分でこなす玄人のような雰囲気をバイクから感じるので全体のカッコよさが増す気がします。
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