バイクは車と違い、転倒のリスクが伴います。
転倒した際に車体のダメージが深刻にならないように、エンジンプロテクターやガード、スライダーを車体側面に装着する方法があります。
特に、MT-09のようなカウルのないバイクは、軽い立ちごけでもエンジン本体に直接ダメージが及ぶ可能性が高いため、保護対策を施し転倒時のダメージを最小限に抑えることが重要です。
今回は、MT-09にヤマハ純正エンジンプロテクターを取り付けた方法と取り付けて感じたことについてまとめました。
目次
エンジンプロテクターとは
エンジンプロテクターは、エンジンを転倒時の衝撃から守るパーツです。
転倒した際に地面との接触点をプロテクターが肩代わりすることによって下記のように複数効果が見込まれます。
- エンジンの保護・・・転倒時の衝撃を受け止め、エンジンへのダメージを最小限に抑える
- 修理コストの削減・・・高額な修理費がかかるエンジン関係のパーツの重度な損傷を回避する
- ドレスアップ効果・・・カスタムメーカーによってデザインが違うので、見た目の差別化
類似パーツにエンジンガードやエンジンスライダー等がありますが、エンジンガードはフレームに装着して全体を保護し、エンジンスライダーは最小限の接地面で衝撃を分散させます。
私としては、エンジンガードはゴツすぎて見た目が好みではなく、エンジンスライダーは小さすぎて保護効果に不安があったため、MT-09に装着するのは見た目と性能のバランスが取れたエンジンプロテクターにしました。
エンジンプロテクター取り付け方法
用意するもの
MT-09用のヤマハ純正のエンジンプロテクターです。
MT-09は他のメーカーからも多様なエンジンを保護するカスタムパーツがあり、デザインも様々でしたが、純正品ならではの安心感と外観にも一番マッチしてると思って選びました。
部品点数が多く組み立てる工程もあるので適度な作業スペースがあれば便利です。
工具は必須です。
取付手順
パーツ点数多め

部品は24種類細かい部品が多く、部品を探し出すだけでも結構大変です。
部品を拡げる作業スペースがないと進めにくいです。
右側)ベースへプレート取り付け


プロテクターのベースへウェルナットを組み込んで、プレートをボルトで固定します。
プレートには右用、左用で別パーツでロゴの向きもあるので注意して取り付けます。
右側)ベースへダンパーを組み込む

車体と接触する裏面にはゴム製ダンパーを組み込みます。
左側)ベースも右側と同じように組み立てる

右側とほとんど同じですが、左側には追加でグロメットを組み込む工程があります。

下の固定場所にグロメットを組み込む工程があります。
説明書の図面では右側もグロメットを組み込むように書いているのですが、説明書を最後までめくると、右側組み立て工程ではグロメットを使用しないことが追記されています。
右側)エンジンのボルトを外す

そこそこ固めです。
右側)下部固定箇所へブラケット取り付け


プロテクターを固定する下部のボルト部分だけブラケットを取り付けます。
何故かブラケットを固定するボルトだけヘックスボルトでした。

衝撃吸収の為か、最終的には下部だけブラケット経由のプロテクター固定になります。
右側)プロテクターを車体へ取り付け

上部2カ所を車体と直接固定(12Nm)します。

下部はブランケット越しのウェルナットと固定(0.7Nm)します。
左側)下部へプレートブランケット取り付け

左側の下部はプレート形状のブランケット経由でプロテクターを固定します。
左側)プロテクターを車体へ取り付け

プランケットの場所も含めて、3ヵ所固定(12Nm)します。
エンジンプロテクター感想レビュー

部品点数が多く想定以上に時間はかかりましたが、多層構造による衝撃吸収設計で、取り付け後は「これなら安心できる」と納得しました。
プロテクター接続部分の3つの支えは3気筒モチーフで3つの爪を表しているようで、理解すると余計にかっこよく見えてきます。
エンジンプロテクターを取付けた理由の一番は保護目的ですが、見た目にプラスにならないなら絶対につけません。
表面の銀色の部分ですが、大人しい感じのMT-09のロゴがあり、よくみてみると特殊な加工がされていて、放射線状に加工痕(スピンドルパターン)がありそれがまた何とも言えない細部へのこだわりも好印象です。
転倒時の安心感は増しましたが、正直言うと転倒したくないです。
このエンジンプロテクター自体も高いので、少なくとも立ちゴケ程度では傷つけたくなくて、その気持ちも強くあるので立ちゴケはしなくなるかもしれません。
最後に
エンジンプロテクターは、バイクの転倒リスクに備え、大切な車体を守るための有効なカスタムパーツです。
MT-09のような主要エンジン部分がむき出しのバイクではより効果的です。
初心者からベテランライダーまで、安全かつ快適にバイクライフを楽しむためにも、ぜひエンジンプロテクターの検討してみてください。
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