先日、バイクのオイルを抜いてる最中、暇だったので空気圧を確認してみると、フロントは正常だったのに、リアが既定の3分の1ぐらいまで低下していました。
最初は空気圧センサーの故障を疑ったのですが、タイヤをよく見て見ると小さな金属片が刺さっているのが確認できました。
刺さっていたのは接地面で、見た感じ刺さり方もまっすぐだったので、自分で修理できると判断し、パンク修理キットを使いました。
目次
内面処理と外面処理について
バイクのチューブレスタイヤのパンク修理には、大きく分けて「内面処理」と「外面処理」の2種類があります。
外面処理
私が今回紹介するのはこちらのタイプです。
穴に対して、タイヤの外側からパンク穴修理材を差し込んで塞ぐ方法です。
手順が簡単で誰でもできるし、場所を選ばず行えるためパンク修理といえばこちらの方法が一般的です。
内面処理
ホイールからタイヤ外し、内側からパンク穴に対して穴塞ぎパッチを貼り密閉する方法です。
作業には手間がかかりますが、内側の状態確認し穴を塞げるので、外面処理より確実に修理が可能です。
バイク屋さんではこちらの方法で修理する事もありますが、サーキット走行するでもない一般的なバイク乗りであれば外面処理でいいでしょう。
液体注入スプレー処理
タイヤ内部に液体修理材を注入して塞ぐ方法ですが、後処理が大変で推奨しません。
タイヤ内部が修理材でべちゃべちゃになって、再処理が難しくなったり、次回のタイヤ交換時に外しにくくなったり、ホイールの清掃が必要になるなどデメリットが多いです。
パンク修理方法
用意するもの
一般的な外面処理のパンク修理キットです。
異物を除去する時に使用します。
空気を入れる際は電動空気入れがあると便利です。
手順
異物の除去

まず工具を使って、タイヤに刺さった異物を除去します。

ニッパーやラジオペンチで抜こうとしましたが、頭が完全に潰れ、本体がめり込んでいたため掴みにくく、ネジザウルスでチャレンジしたところ抜けました。
パンク穴の整形

異物を除去すると勢いよく空気が抜け始め、空気が抜けきってベコベコの状態だと作業がしにくくなるので、ここからはスピード勝負です。
穴の整形をしないと、穴を塞ぐ具材を入れれないので、スクリューリーマーで穴を整形します。

スクリューリーマーに接着剤を塗りたくり、ぐりぐりと押し込んで、持ち手の根元まで差し込んだ事を確認します。
パンク穴止め材の挿入

穴の整形が終わったら、インサートニードルにパンク穴止め材を装着し、エコセメントを塗りたくります。

穴へインサートニードルを差し込み、勢いよく抜き取り、パンク穴止め材が残った事を確認します。

飛び出て残っているパンク穴止め材を3mm残してカットします。
この時接着剤で汚れていたり、パンク穴止め材が少し飛び出て不格好でも走っていると削れて綺麗になるので、表面上汚くても気にしなくていいです。
空気圧確認
空気を規定値まで入れ直し、しばらく放置しても空気が抜けないことを確認できれば修理完了です。
最後に
自分でパンク修理をしたのは初めてでしたが、説明書を見るだけで問題なく出来ました。
タイヤを交換したら数万円かかりますが、パンク修理キットなら数千円で修理できます。
1ヵ所だけのパンクなら、このまま寿命まで走っても問題ないですが、複数個所のパンクや、穴が近い場合は注意が必要です。
タイヤがパンクしても焦らず、刺さってる場所、異物の向き等を確認し、修理できる範囲なら修理してみましょう。