Ninja400

エンジン動かない!?原因はクラッチ制御スイッチ不具合だったので修理

ひさしぶりにNinja400で不具合が出てエンジンが始動しなくなりました。

調べてみるとわりとよくある不具合のようで今回はその不具合を修理したまとめになります。

エンジンが始動しなくなった不具合状況

エンジンを始動する時の手順としては大体以下の通りだと思います。

  1. サイドスタンド上げる
  2. キーを回す
  3. クラッチを握る(※ギア入ってる時)
  4. スタータースイッチを押す

この手順でスタータースイッチを押してもエンジンに何も反応が無いんです。

でも一応動かせる手順があります。

  1. ギアをNに入れる。
  2. スタータースイッチを押す

これで動くようになります、つまりギアをNに入れると動きます。

スターターロックアウトスイッチスターターロックアウトスイッチこれが原因

どこが原因かと言うとクラッチを握ってる握ってないを判別しているパーツがクラッチレバー下についてるのですが、そのパーツが壊れている場合起きる用です。

エンジン始動時にギアが入ってる場合クラッチを握って無いと危ないのでそれを判別するためについているセーフティパーツなのですが、それが壊れてる事によりクラッチを握っていても握ってないと判別されてエンジンが始動しなかったようです。

逆にギアがNの場合クラッチを握る必要がそもそも無いのでそのパーツが関係ありません、だからエンジンが始動できるという事です。

不具合の修理方法

用意したもの

用意した純正パーツ用意した純正パーツ

純正パーツを2種類用意しました。

  • スターターロックアウトスイッチ
    • 番号:27010-0855
    • 価格:1,331円
  • +ねじ(x2)
    • 番号:92172-0183
    • 価格:132円

スターターロックアウトスイッチを固定しているのが+ねじなため外す時に舐める可能性が高いと思ったので事前に用意しておきました。

純正部品の注文方法はこちらにまとめています。

純正パーツの注文の仕方を一から説明します【カワサキ編】 実は、誰でもネット通販で普通に純正パーツを注文することが可能です。 今回は純正パーツの注文の仕方をまとめてみました。 ...

+ねじが舐めないようにネジすべり止め液を用意したところ効果抜群でした。

工具は必須ですね。

一部グリスを塗布する箇所があったので使用しました。

ネジロック剤指定箇所があったので使用しました。

修理手順

クラッチレバーを外す

クラッチレバーを外すクラッチレバーボルトを外す
クラッチレバーを外すクラッチワイヤーを外す

スターターロックアウトスイッチを外す邪魔になるのでクラッチレバーを一旦外します。

スイッチコネクタを外す

スイッチコネクタを外すスイッチコネクタを外す
ツメがありますツメがあります

下からツメを押す形でスイッチコネクタを外します。

クラッチレバーホルダーを回す

クラッチレバーホルダーボルトを緩めるクラッチレバーホルダーボルトを緩める
クラッチレバーホルダーを回転クラッチレバーホルダーを回転

スターターロックアウトスイッチのボルトへアクセスしやすくするためにクラッチレバーホルダーを回転させます。

クラッチレバーやコネクタスイッチを外したのはクラッチレバーホルダーを回転させるためです。

スターターロックアウトスイッチを外す

ネジすべり止め液を使用ネジすべり止め液を使用
ねじ2ヵ所で固定+ねじ2ヵ所で固定

+ねじで固定されているため、舐めるのが怖かったのでネジすべり止め液を使用して慎重に外したところ効果覿面でした。

スターターロックアウトスイッチを取り付け

凹凸を合わせる凹凸を合わせる

スターターロックアウトスイッチの凸とクラッチレバーホルダーの凹部分を合わせてます。

ネジロック材使用ネジロック剤使用

ネジロック剤指定されているので使用します。

スターターロックスイッチを固定スターターロックスイッチを固定

+ねじで上下2ヵ所を固定します。

クラッチレバーホルダーを固定

クラッチレバーホルダーボルトを固定クラッチレバーホルダーボルトを固定
ハンドルの凹に筋を合わせるハンドルの凹に筋を合わせる

クラッチレバーホルダーの位置はハンドルの凹部分に筋が来るように合わせます。

ボルトの固定トルクは6.8N·mになります。

スイッチコネクタを接続

スイッチコネクタを接続スイッチコネクタを接続

カチっと音がするまで押し込みます。

クラッチレバーを取り付け

クラッチレバーを取り付けクラッチレバーを取り付け
クラッチの遊びを調整クラッチの遊びを調整

最後にクラッチレバーを元に戻して終了です。

外したスターターロックアウトスイッチの状態

金属面の汚れ削れ金属面の汚れ削れ

外したパーツを見てみると金属部分がかなり汚れているのでこれが接触不良の原因になったのかもしれません。

バネも少し硬いバネも少し弱い

スイッチの動きを見てみるとバネ自体も戻りが弱かったのでこちらが原因かもしれません。

壊れた時の話

最初不具合出た場所が九州ツーリングに行った帰りで自宅から400km以上離れた広島だったのでエンジンが始動しなかった時はめちゃくちゃ焦りました。

その日は朝出発する時は問題なかったのに昼休憩して出発しようとするとエンジン始動できなかったんですよね。

最初はエンジン始動しないあるあるのキルスイッチが入ってるやつかと考えましたが違い、これエンジンもしかして壊れたとか思ってレッカーも覚悟しました。

それから5分ほど格闘してギアをNに入れるとエンジンが始動することがわかって安堵し一応帰宅できるようになりました。

帰宅中に焦ったことがあって渋滞にはまって停止中にギアNに入れたつもりでクラッチを離してしまいエンスト、エンストからの不具合起きてるのでギア入ってる状態でクラッチを握ってエンジン始動しようとしますが始動できず。

ギアをNに入れようとするのですがエンジン動いてない状態だとあおれなくてギアチェンジしにくくて後ろで車も待ってるためっちゃ焦りました(ちなみに3車線の真ん中なので路肩に逃げる事も出来ず)

最初は大した不具合じゃないと思ったので次の点検で店に相談するぐらいで良いかと思ったのですが、この時かなり不便に思ったので修理を決意しました。

あと冬場だとオイル硬くてギアチェンジしにくいのでNに入れずに降りた次に乗れなくなるのではとも思いました。

最後に

私と同じようにギアNに入れないとエンジン始動しなくなった人はスターターロックアウトスイッチの不具合を疑って見ましょう。

ショップに頼んだ場合原因特定からのパーツ注文で二度手間で面倒なのでこれぐらいなら自分で作業した方が良いと思いました。

YouTube動画

Youtubeに動画も投稿してますので、宜しければご覧ください。