バイクを塗装したい・・・塗装したい・・・塗装したい・・・
先日カスタムしたパーツが実際取り付けてみるとあまり車体にマッチせず好みの色に塗装したので、その時の缶スプレーを使った塗装方法についてまとめました。
目次
どこのパーツを塗装するの?
塗装するパーツ箇所は先日バックステップ化カスタムする時についでにカスタムした
ゴールドカラーのヒールガード!
実際カスタムしてみるとゴールドカラーが主張しすぎててワンポイント感を期待していたのであんまり好みではありませんでした。
もとのグレーも好きではないので元に戻す気持ちにもならなくて純正でグレーだったパーツをブラックに塗装することにしました。
缶スプレー塗装方法
用意するもの
スプレー缶は信頼できるメーカーを選びましょう。
カラーはつや消しのブラックを選びました。
塗装後の耐久性を上げるためにクリアも必要です。
つけ消しブラックに合わせてつや消しのクリアを用意しました。
下地用のプラサフです。
細かい傷隠しと塗装の食いつきを良くするために必須です。
下地作り用の耐水ペーパー(紙やすり)になります。
下地作りは非常に重要です、粗目から細目まで豊富な種類がまとめて入ってる物が便利です。
スプレー前の脱脂は必須です。
塗装手順
下地作り
下地作りはめちゃくちゃ重要です。
この段階がダメだと、塗装全てがダメになります。
耐水ペーパーで磨いてわざと塗装面に細かい傷をつけて、隙間に塗料を入り込ませることによって、塗装の食いつきがよくなります。
400~600番の耐水ペーパーで研磨します。
パーツの形としては磨きやすいのですが、慣れない作業で少し心が折れかけました・・・。
プラサフで下塗りしますが、その前に余分な油分を落とすためにシリコンオフで脱脂します。
塗装面に余計な油分(手の油等)が残っていると油の上に塗料がのって弾いてしまうためです。
プラサフは、プライマーとサーフェイサーが一緒になった便利なもので以下のような効果があります。
- プライマー・・・塗装をしっかり密着させる
- サーフェイサー・・・塗装面の細かい凹凸傷を隠す
この後のカラー塗装の時もですが、缶スプレーは圧力を一定に保ちにくく不安定だとムラができてキレイに仕上がりません。
圧力を一定にするためには、40度ぐらいのお湯をバケツに用意してその中で缶スプレーを暖めて、吹き付ける前によく振る事です(上下では無く手首を返してXを描くように)。
そのあと、パーツから20~30㎝ぐらい離れた一定の位置から数回にわたって(私は5回重ねました)薄く重ね塗りしていくのがポイントです。
乾かしているとゴミがついてる時がありますが、慌てず乾いてから軽く耐水ぺーパーで修正すれば大丈夫です。
プラサフ終了後800~1000番前後の耐水ペーパー再度表面をならしつつ下地作りは終了です。
この時がっつり力を入れて研磨するイメージでは無く、優しくさっとするレベルで大丈夫です。
カラー塗装
本番カラー塗装前に2回目の脱脂!塗装前の脱脂は必須です。
カラー塗装でも、先ほどプラサフでも述べた以下の3点が同じく重要です。
- 40度のお湯で缶を暖める
- 缶をXを書くようによく振る
- 20~30㎝離れた一定の距離
これらを忘れずに、焦らず複数回に分けて重ね塗りしていきましょう。
向きを変えてしっかり裏側も塗装します。
ちなみにスプレー缶を最後まで使い切ろうとすると、内部のガス圧が下がってダマになった塗料が出てきて垂れやムラになるので、残り少なくなったら新しいスプレー缶を使いましょう。
クリア塗装
カラー塗装の耐久性を上げるために、仕上げのクリア塗装をして終了です。
写真レベルでは変化の違いは分かりにくいですね・・・
一応塗装後500㎞走行&洗車しましたが塗装の剥がれは無いのでクリア塗装で耐久性アップされてますかね。
塗装後取り付け
どうでしょう?個人的にかなり満足しています。
つや消しにして正解でしたね、ヒールガード周辺はつや消しブラックカラーだったのでぴったりマッチするようになったと思います。
塗装に最適な環境について
塗装方法について説明してきましたが、綺麗な塗装には環境も重要です。
- 季節:春/秋
- 気温:10~25°
- 天気:晴天
- 時間:昼前後
- 湿度:40~60%前後
- 風向:無風
簡単に言えば、暑すぎず寒すぎずちょうどいい気候の時が良いですね。
特に気を付けるのが湿度で、湿度が高いと塗装表面が湿気によって変質し白化現象という塗装面が不均一な仕上がりになる現象が発生します。
あと夕方で寒い季節だと塗装面が乾く前に結露の影響で水分を含んでしまい台無しになります。
でも私が塗装する季節はいつも長距離ツーリングに出かけなくなり暇になる冬なんですけどね・・・。
プロのバイク塗装相場について
バイク塗装を業者に依頼した際の相場は、単色のソリッドカラーで一番単純な塗装の相場で以下の通りです。
- タンク:25,000円~
- ホイール(1本):15,000円~
- 外装(ネイキッド):60,000円~
- 外装(フルカウル):80,000円~
- 外装(部位別単品):10,000円~
バイク1台塗装する場合上記プラス細かい要素で総額10万越えは普通です。
ちなみに私は昔バイクを購入しようとした時に、バイクの塗装について店の人に相談した事があるんですけど、10万越えは普通でお金が結構かかるしバイク塗装を行っている業者も少ないので遠回しにオススメしないニュアンスで答えられました。
バイクって車と違って塗装するためには、大部分を分解する必要があってその知識も必要で面倒なので車の塗装やってるからバイクの塗装もやってくれるとは限らないんで店も少ないんですよね。
なので細かいパーツぐらいなら自分で塗装できるようになれば結構便利です。
最後に
塗装のコツは地味な作業(下地作りの研磨&塗り重ね塗装)を反復で飽きずにやることです。
今回の塗装は以下のように何回も重ね塗りしており、塗りの段階によりますが乾くのに15分~1時間ほど待ちました。
- プラサフ・・・5回
- ブラック・・・4回
- クリア・・・3回
トータルでかかった時間は2日!
塗装は想像以上に時間がかかるので余裕がある時にやりましょう。
純正では無いカラーで自分だけのパーツにすればオリジナリティが出て小さいパーツでも結構満足度が高いです。
YouTube動画
Youtubeに動画も投稿してますので、宜しければご覧ください。