エンジンオイルはモチュールが良いらしい?
今までは「カワサキ/エルフ:冴強」を使ってましたが
ということで、今回はモチュールのエンジンオイルに交換したまとめになります。
Ninja400(2020年式)で作業しましたが、Ninja400/250(2018年式以降~)でも同じ方法でオイル交換する事が可能です。
目次
モチュールのエンジンオイルとは
現在はフランスに本社を置き世界80ヵ国以上で展開しているオイルメーカーで、世界で初めて100%化学合成油を作ったメーカーで、レース(MOTOGP/WSBK/マン島TT/ダカールラリー)活動で実証された品質を実績として一般ユーザー向けに提供することで信頼を勝ち得ています。
300V
エステル・コアテクノロジーによりフィードバックを受けた100%化学合成のエンジンオイル。
エステル・コアテクノロジーとは、モチュールが長年にわたり参戦する数多くのワークスチームと培った経験とノウハウから「出力の向上」「信頼性の確保」「オイル消費量の低減」を同時に実現したモチュール独自のエステルをコアとした独自技術の名称です。
サーキットをメインとして使う人向けのオイルといった印象で、コンマ秒を競うために必要なのは抵抗の低減ですが、そのためにはフリクションとなる油膜を薄くすることになります。
ただし、油膜を薄くするということは金属面の保護を薄くするという事ですから耐久性を犠牲にするとうことになります。
ちなみに300Vという名称は300回優勝したといった意味らしいです。
7100
上記で紹介した300Vの技術が継承された、エステル配合の100%化学合成オイル。
せん断安定性の高いエステル配合のオイルが、エンジン出力の向上とエンジン内部の保護の両面で能力を発揮します。
300Vはレースする人向けで、7100がストリートで使う人(気持ちよくツーリングしたい、たまに走行会に参加しよう)向けでぶん回したい時もあるトコトコ走りたい時もあるといったユーザー向けオールマイティーオイルといった印象、私も今回はこちらのオイルを試してみました。
5100
エステル配合の化学合成オイル。
上記で紹介した7100が100%化学合成油なのに対し、5100は部分合成油で部分合成油とは化学合成油と鉱物油の混合オイルで、鉱物油の特徴である酸化が早く劣化しやすい点や低温始動時など、鉱物油が苦手とする部分を化学合成油の成分で補うよう設計されているオイルです。
オイル交換「モチュール 7100」方法について
用意するもの
ツーリングメインなので300Vではなく7100を選びました。
オイルを抜く穴に締めこむドレンボトルに挟み込むワッシャーになります。
これが潰れる事によってオイル漏れを防ぐのでオイル交換ごとに新しいものを使うことが推奨されています。
オイルはそのまま捨てることはできません、専用の処理箱が必要になってきます。
今回は古いエンジンオイルとこの後紹介してるフラッシングオイルを捨てる事になるので4.5Lの処理箱を用意しました。
オイル交換するだけなら2.5Lの処理箱で良いと思います。
オイルフィルターはオイル交換2回事に交換することが推奨されています。
オイルフィルターを交換する場合、外すための特殊工具が必要になってきます。
こちらはアジャスタ機能がついてるため幅広いフィルターサイズに対応していて便利です。
オイルを入れる時、専用のジョッキがあれば便利です。
1Lサイズが扱いやすくオイル量も図りやすいです。
オイル処理箱で直接受けてもいいのですが、オイル処理箱の中のビニールがマフラーに焼け付いたりするときがあるのでオイルトレイを使った方が良いです。
今回オイルの種類を交換するので、種類の違う古いオイルが混ざってほしくないので一旦全部洗浄するためにフラッシングオイルを使って内部洗浄しました。
基本的な工具は必須ですね。
オイル交換はよく手が汚れてるので、使い捨てのゴム手袋があれば手を洗う必要が無く作業が捗ります。
ウェスがあれば汚れた時軽く拭けたり、オイルを入れる時に添えてタレ防止になったりして便利です。
手順
左ロアカウルを外す
オイルフィルター/ドレンボルトを外すのに邪魔なので左ロアーカウルを外す。
暖気
エンジンオイルを柔らかくして排出しやすくするために1~3分間アイドリングして暖気する。
古いオイルを抜く
暖気後直ぐにオイルを輩出すると、熱々のオイルが勢いよく出てくるため数分時間をおいてから行いましょう。
ちなみに、Ninja400のドレンボルトは真下向きではなく横向きについているので横方向にオイルが飛び出すのでこぼれないようにしましょう。
オイル処理箱に入れれば一般ごみとして出せるようになります。
フラッシングオイルで内部洗浄
規定量の2/3以上なので、1.6Lフラッシングオイルを入れました。
入れた後は20~30分アイドリングして内部洗浄します。
フラッシングオイルを抜く
この時、20分もアイドリングした後なのでオイルがめちゃくちゃ高温になっているので火傷注意です、私は10分ほど時間を空けてから行いました。
オイルフィルターをセット
オイルフィルターのパッキンのヨレ防止の為に、オイルを薄く塗布(1周ぐらい)します。
オイルフィルターの締め付けトルクは17.5Nmです。
ドレンボルトをセット
オイル交換1回事にドレンワッシャーは交換推奨。
ドレンボルトの締め付けトルクは30Nmです。
新しいオイルを入れる
今回はオイルフィルターを交換したので、最終的に「2.0L」入れました。
オイル窓で確認しつつ、アッパーまで達したら一旦アイドリングしてオイルを全体に行きわたらせます。
油面がかなり下がるので再度オイルを入れてオイル窓の中央付近で安定するまで2~3回繰り返しましょう。
あとは外したロアカウルを戻せば終了です。
オイル交換「モチュール 7100」費用
今回オイル交換に使った消耗品価格
オイル「7100」(4L) | 9,504円 |
ドレンワッシャ(10枚) | 877円 |
オイル処理箱(4.5L) | 498円 |
オイルフィルター | 1,019円 |
フラッシングオイル(3.0L) | 2,251円 |
※私が購入した価格になります。オイル等は値動きするので安い時に購入するのをお勧めします
今回のオイル交換費用
オイル「7100」(2.0L) | 4,752円 |
オイルフィルター | 1,019円 |
ドレンワッシャー(1枚) | 87円 |
フラッシングオイル(1.6L) | 1,193円 |
オイル処理箱(4.5L) | 498円 |
合計 | 7,549円 |
※使用した分だけの割合で金額を算出しています。
オイルの種類を変更したので、普段は必要の無いフラッシングオイルで内部洗浄とオイルフィルターを交換分で結構な費用になりました。
普通にオイル「7100」交換するだけなら
オイル「7100」(1.6L) | 3,801円 |
ドレンワッシャー(1枚) | 87円 |
オイル処理箱(2.5L) | 398円 |
合計 | 4,286円 |
追記 3000km x 2回走行後感想
一つだけ気になったのが、始動直後の硬さ!
数分走れば普通になるのですが、始動直後は他のオイルよりめちゃくちゃ硬くてギアが入りずらいのが気になりました。
それ以外には特に良いも悪いも感じることは無かったですね。
YouTube動画
Youtubeに動画も投稿してますので、宜しければご覧ください。