Ninja400

Ninja400のバッテリーをリチウムへ交換!軽量化の感じ方と失敗事例について

Ninja400のバッテリーに不調が見えてきたのでバッテリー交換しました。

バッテリー交換した経緯

先日バイクのエンジンを動かそうとしても

「キュルキ~ュル・・・不動」

初めての事だったので原因が分からずよく観察してみると、電圧計の数値がいつもより0.3vほど少なく12.2vで、バッテリーの調子が悪くなったのかと推測しました。

Ninja400のサービスマニュアル(P16-22)を見てみるとバッテリー状態の指標は以下の通り。

  • 12.6v以上・・・良好
  • 12.0~12.6未満・・・充電不足→再充電
  • 12.0v未満・・・使用不能

私のバッテリーは12.2vなのでまだ充電不足状態で使用不能レベルでは無いようでしたが、半年ぐらい前から元々12.5vを指していたのでへたり気味になっているのかと思いました。

※毎回バイクに乗る日は4時間以上走るので充電不足は考えにくいです。

一般的なバイクのバッテリー寿命を調べてみると走行距離50,000~70,000km、年数では2~3年と言われているようで、私のNinja400はその時走行距離約75,000km、納車から約3年で寿命の指標とピッタリでした。

そんなわけで「電圧x年数x距離」的に寿命が分かったのでバッテリー交換する事にしました。

バッテリー交換方法

バッテリー交換は基本的にシート下にあるバッテリーを入れ替えるだけなので比較的簡単な作業ですが、作業手順を間違えると電装系にダメージが出るので慎重に行う必要があります。

用意したもの

ショーライのリチウムフェライトバッテリーを選びました。

バッテリーは大きく分けて鉛バッテリーとリチウムバッテリーに分かれ、今回は比較した結果利点が多かったのリチウムバッテリーを選びました。

リチウム
重さ重い軽い
容量小さい大きい
寿命短い長い
価格安い高い

今回選んだショーライのリチウムフェライトバッテリーをカワサキ純正の鉛バッテリーと比べると下記のようになります。

カワサキ純正/FTX9-BSSHORAI/LFX14A4-BS12比較
重さ2.9kg0.9kg3分の1
容量
8Ah14Ah約2倍
寿命3年10年?約3倍
価格9,000円21,000円約2倍

このように純正鉛バッテリーと比べると、重さ/容量/寿命で優れています。

価格差は大きいですが、長くバイクに乗ることを考えると数倍寿命が違うので長期目線では価格差は無くなります。

これら数値以外にもリチウムバッテリーは自然放電が少ないなどのメリットもあります。

バッテリー交換は簡単な作業ですが、工具は必須ですね。

交換手順

既存のバッテリーを外す

黒配線[-] 赤配線[+]黒色[-]/赤色[+]

黒色[-]/赤色[+]配線を外します。

配線は絶対に黒色[-]から外す様にします。※戻す時は逆の赤色[+]から取り付けます。

バッテリー固定ブラケットバッテリー固定ブラケット

バッテリーを上から固定しているブラケットを外します。

バッテリー取り出し後バッテリー取り出し後

純正バッテリー(約3kg)を取り出そうとしても掴む場所も少なく指を入れる隙間も狭いため力を入れにくく、このバッテリーの取り出しが意外と苦労しました。

新旧バッテリー大きさ比較

左:純正FTX9-BS 右:LFX14A4-BS12左:FTX9-BS 右:LFX14A4-BS12
カワサキ純正/FTX9-BSSHORAI/LFX14A4-BS12
長さ148mm148mm

86mm86mm
高さ105mm88mm

今回交換するLFX14A4-BS12と比べると、長さと幅は一緒なのですが高さが違うので底部に緩衝材を敷いて調整する必要があります。

サイズ調整用の緩衝材サイズ調整用の緩衝材
2枚ほど敷きました2枚ほど敷きました

薄い緩衝材を2枚ほど引いたらピッタリの高さでした。

新しいバッテリーへ交換

LFX14A4-BS12をセットLFX14A4-BS12をセット

新しいバッテリーをセットし、バッテリー固定ブラケットで上から固定します。

赤配線[+]→黒配線[-] 赤配線[+]→黒配線[-]

配線の接続はかならず赤配線[+]から行います、両方接続できたら終了です。

バッテリー交換で失敗するとどうなるか?

バッテリー交換は手順としては少なく簡単な作業ですが間違えると大変な事になります。

私はその簡単な作業を間違えてメインヒューズが破損し電気系統全て動かなくなる大問題が起きてやり直しました。

どんな失敗をしたのか?

本来はSORAIのロゴが見える本来はSORAIのロゴが見える

純正バッテリーと違って、LFX14A4-BS12は「幅:86mm x 高さ:88mm」で幅高さがほぼ同じなので違う向きでもセットできてしまいます。

最初バッテリーをセットした時「左右逆+1面回転」向きでセットしてしまい[+][-]が逆のまま配線接続してしまいました。

失敗に気づいたときには時すでに遅し、直ぐに終わる作業予定だったのがメインヒューズ交換まで行う事になって大変でした。

同じ失敗をする人は少ないと思いますが、似たような流れで電装系が動かないのならヒューズ関連を疑いましょう。

Ninja400のメインヒューズ交換方法もまとめておきました。

Ninja400のメインヒューズ交換方法について電装系を触っていてショート(バチッと音)するとヒューズが破損してバイクに何らかの不具合が発生し交換する必要が出てきます。 系列別ヒ...

バッテリー交換後の感想

今回のバッテリー交換のメリットとして軽量化と容量アップがあります。

容量は以前のバッテリーでも足りていたので特に気にしてなくて、軽量化の方に期待してました。

まず走行時には2kg程度では軽量化した何かを感じる事は無かったですね。

まぁ走行時に何も変化感じないのは想定通りで、噂によると降りて取り回しする時は軽量化の恩恵があるらしく期待してました。

でも交換後に思ったんですけど元々降りて取り回す習慣が無かったので細かい変化を感じ取る事ができず・・・。

最後に

バッテリー交換は作業手順としては少なく比較的簡単な作業ですが、失敗すると大変な事になるので1つ1つしっかり確認しながら行いましょう。

リチウムバッテリーは鉛バッテリーと比べると、大体2~3倍ぐらいの価格になりますがその分寿命は長いので長い目で見れば金銭的な差は無いと思います。

容量アップや軽量化などのメリットもあるので、長く乗る事を考えるならリチウムバッテリーをオススメします。

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