バイクのヘルメットと言えばSHOEI
そのSHOEIの人気Zシリーズの現行モデルZ-7
今回はそのZシリーズの現行モデルであるZ-7について2年間70,000㎞ほど使い倒したので紹介したいと思います。
目次
国内ヘルメット2大メーカー【Arai】vs【SHOEI】
バイク用のヘルメットを選ぶときに迷うのは国内2大メーカー【Arai】or【SHOEI】どちらにするかですよね。
じゃはどちらから選べば良いのかというと・・・
見た目や機能で選ぶのも重要なのですが、巷ではArai頭やSHOEI頭といった言葉がありSHOEIは合うけどAraiは合わないみたいな感じで人の頭の形は様々で自身の頭の形に合う合わないがあります。
例えばいくら機能性が高いものでも頭の形に合わなければ支え方が不自然になってヘルメット本来の機能が十分発揮されません。
もし初めてヘルメットを購入する場合は実際に正規取扱指定になっているバイク用品店に足を運んで試着して選ぶようにしましょう。
正規取扱店はSHOEIやAraiで講習を受けた店舗丁寧にサイズを測って相談に乗ってくれたり、しっかり合うように内装をその場で調整をしたりしてくれます。
SHOEIの中でZ-7とは?
Zシリーズは軽くそして小さくをコンセプトとしたスポーツ/ツーリング向けのモデルになります。
SHOEIでは他にもツーリングに特化した【GT-AriⅡ】やレース向けに作られた【X-Fourteen】といった、Zシリーズより上位のモデルはありますが、Zシリーズは言うなればは峠も走るしツーリングも行くと言った人向けのいいとこどりのヘルメットと言えます。
軽量かつコンパクトなフォルムが進化した新たなZシリーズ
軽く。小さく。
シールドシステムをはじめとする全てを刷新し生まれ変わった、新たな「Zシリーズ」。
シリーズのコンセプトである、軽量かつコンパクトなフォルムをさらに進化させ、躍動感あふれるエアロフォルム、高効率なベンチレーションシステム、静粛性を高め快適なかぶり心地を極めた内装、それらすべてが創り出す新たなピュアスポーツフルフェイス。
Z-7が新しいスポーツライディングの世界を開きます。引用元:SHOEI公式
Z-7の実力とは?徹底レビュー
軽く小さいので疲労感が少ない
私がZ-7を選んだ一番の理由はサイズ/重量が一番優れていたからでした
被ってみると、他のモデルより明らかに軽く小さく作られているのがわかります。
重量(g) | 左右幅x前後長x高さ | |
X-Fourteen | 1670 | 265x382x271 |
GT-Air Ⅱ | 1579 | 265x382x273 |
Z-7 | 1397 | 258x348x262 |
RYD | 1457 | 263×355.5×269 |
数100gの違いですが、頭に被るものなのでその数100gが首への疲労感が段違いに変わってきます。
ちなみに首への疲労感は【首→肩→背中→腰】といった感じに伝わって全身の疲れに繋がるので首だけ我慢すればいい話ではなくなります。
私は年間走行距離30,000km以上走るぐらいのツーリング好きでよく長距離ツーリング(1日平均500km/最高1日1,000km)しますが、それを可能にしているのがこのZ-7の軽さであることは間違いないでしょう。
サイズも小さいため受ける風も相対的に少なくなるためツーリング時の疲労軽減につながってると思います。
利便性と快適性のに優れた内装
内装はボタンで留められてるだけなので簡単に取り外して、丸洗いすることが出来ます。
被り心地としては、全体的にガッチリホールドしてくれる感じ(あたりまえか)で額や頭頂部だけで支える感じじゃなくて頬を含めた頭全体でも支えてる感じがあって安定感がありますね。
夏場だとヘルメットを被っていると汗だくになるのですが、良く汗を吸収してくれるのでべちゃっとした嫌な感じもありませんね。
2年間70,000㎞ほど使っているので何回も洗濯してますが、内装が特に傷んで被り心地が悪くなっている感じもしないので耐久性も高いと思います良い素材で作られてるんでしょうね。
フィッテングについてのアドバイスですが、内装にもサイズが合ってサイズ調整できるようになっているので、例えばヘルメット自体のサイズでLLは大きすぎMは小さすぎLサイズが良い感じだけど○○の場所が少し隙間が空いてるかなって時は内装を交換して対応すればいいと思います。
内装交換するほど一部だけ気になるとかだと隙間テープとかで調整するのもオススメですね、私も額の一部分が少し開いてる気がしたので隙間テープを少し貼って調整しました、小さい調整なら内装交換せずに意外と簡単にできます。
ヘルメットの寿命ライナーとは
ヘルメットの使用期間は『3年を目安に交換』と言われています。
その根拠はというと内部の衝撃を吸収するライナー部分が傷んでしまうためです。
つまりライナーが傷んでなければお気に入りのヘルメットをずっと使えるということで、実はAraiやSHOEIではライナーを交換(有償)してくれるサービスがあります。
価格は1万~ぐらいなので買い替えるよりはずっと安く済むし、お気に入りの限定モデルとかだとなおさら交換してずっと使い続けたいですよね。
SHOEI:修理に関するお問い合わせフォーム
少し残念なあご紐
Z-7で一番の不満点があご紐がDリング形式なことですね。
SHOEIにはワンタッチで操作できる『マイクロ・ラチェット・システム』という仕組みがある(GT-AriⅡはその仕組み)のですが、Z-7はDリングなんですよねDリングだとグローブをつけたままだと操作しにくくて煩わしいです。
風切り音が気にならない静穏性
Z-7の他のヘルメットと比べて良く言われるのが静穏性と言われています。
私はモトブログ(バイクに乗りながら動画を撮る)をやっていて、ヘルメットを被りながら喋るのですが、以前被っていたヘルメットで同じような事をすると風切り音が大きくて収録し難かったのでZ-7だとそんな問題は無いのでZ-7の静穏性が明確に優れているかがわかります。
静穏性が悪かったら、道路状況が把握しずらくなるし、ナビや音楽なども聴きにくくなるので静かなのは良い事ですね。
ベンチレーションは多いけども
ベンチレーションは正面4ヶ所+後面1ヶ所で合計5ヶ所設けられていますが、効果的に使えているかというと微妙な感じです。
- 口元
- 額
- 額左右x2
- 後頭部
額のベンチレーションは入ってくる風が少なく、例えば夏で暑いからといって開けて風を感じるかというとよくわからないレベル。
口元のベンチレーションを開けると風を感じるのですが、目が乾きやすくなって疲れるので開けることはあまりないです。
総評としては、効果は出てるのだろうが肌で感じるレベルでは無いといった感じですかね。
ツーリングだけなら視界は問題ないが
視界はもちろん十分に広く作られていて見えやすくツーリングしているだけだと気にならないですが、伏せた姿勢になると視界が悪くなるんですよね。
レース向けの【X-Fourteen】だとレース向けなだけあってそういった伏せられた時の事も考えられてるんで伏せた時の視界の良好さもあるんですよね。
この仕組みをZシリーズに盛り込んでもらえればうれしいなと思ったりするんですけど、全体のバランスとか内装の関係から無理なんでしょうね。。
Z-7が採用しているCWR-Fシールドは社外の製品ラインナップ(ミラーシールド)も多くシールド選びも豊富な種類から選べるのも良い所ですね。
また、CWR-FはPINLOCKを装着できるので低温時や降雨時にシールドが曇る危険性がないです。
2年間70,000km以上ツーリングしいろんな場所や環境で走りましたが、シールドが曇った経験は外気温0度ぐらいの場所を走っていた時ぐらいで、それも曇ったと言っても視界の端が曇ったぐらだったのでPINLOCKを装着しておけば寒かろうが雨が降ろうが視界を良好に保ってくれます。
最後に
実はSHOEIのZ-7が初めてのフルフェイスヘルメット(以前はシステムヘルメット)で最初は被りにくいし軽く圧迫感あるのでこのヘルメット使っていけるのかなと不安だったのですが、そんな不安もどこへやら気がつけば2年間70,000km以上使っているので快適性の高いヘルメットであることは言うまでも無いです。
少しでもバイクで長い間ツーリングを楽しみたいという人はZ-7!
安全性と価格を考えても初めてのヘルメットで迷ってる人でも最初のヘルメットとしてオススメできるヘルメットだと思います。
Z-7で使うミラーシールドのレビューもしています。