レビュー

バイク用インカム『B+COM ONE』レビュー!驚きのバッテリーと操作性

バイクに乗るならインカム便利ですよね!

この度ヘルメットをZ7からZ8に新調し、今まで使っていたインカムに特に不満はありませんでしたが合計10万km使った事もありちょうどいいので新しいインカムを購入しました。

私のインカムの用途としてはスマホナビの案内とお気に入りの音楽やラジオを聴くために使っています。

以前使っていたのはノーブランドの低価格帯代表とも言えるインカム『LX-B4FM』だったのですが今回は有名なサインハウスの『B+COM ONE』を購入しました。

B+COM ONEの良い所/悪い所

グローブのままでも操作しやすい

操作しやすいボタン操作しやすいボタン

基本操作は後方の大きいダイヤルボタンを上下/クリック操作するだけなのでかなり扱いやすいです。

  • 上押し(1秒)・・・先送り
  • 下押し(1秒)・・・戻り
  • 上押し(1回)・・・ボリューム上げる
  • 下押し(1回)・・・ボリューム下げる
  • クリック・・・再生⇔停止

ヘルメットを被っている状態だと見えないので手探りで操作する事になるのですがグローブ(特に冬用)を付けていると単純にボタンが並んでる形だとどれがどれかわからなくて操作しにくいんですよね。

こんな感じに後方にボタンがある形だと一瞬でどこにボタンがあるかわかるし上下に操作するだけなので思い通りに動かせます。

私はツーリング中お気に入りの音楽ずっと聴いてるのですが曲先送りしたかったりその他操作をやりたくなる時って結構あるのでこの直感的な操作方法はストレスフリーで良いですね。

雨は大丈夫か?防水防塵性能について

USB接続部分が少し不安USB接続部分が少し不安

バイクに乗っている時に使うのでもちろん防水防塵性能を持つように作られており公式によるとIP67(異物混入に対する等級)相当です。

IP67がどれぐらいかというと粉塵に対しては最高レベルで防水に関しては上から2番目の一定時間水に浸けても大丈夫という表示です。

スマホで例えると少し古いiPhone7~iPhoneSE(第2世代)が同じレベルの防水防塵性能のようです。

接続部分を見てみるとスピーカーを接続するUSB-TypeCの所がゴムパッキン等も無く露出しているように見えるので不安にも感じますが、使用中はコネクタを接続してるし下向きの形なので問題ないということでしょうかね。

今の所何回か雨の中を走ってそれからある程度経過しても問題なく使えていますが、強い雨ならこの部分にも水滴がつきそうな感じがします。

この部分は充電する時にケーブルを差し替える場所でもあるので、雨天走行後はしっかり拭くようにした方が良いと思いました。

こだわりの高音質らしいが?

高音質らしい高音質らしい

B+COMは初代モデルより音にこだわり高音質を追求してきたらしく現行モデル『B+COM ONE』では大出力D級アンプと高磁力ネオジムマグネットを採用した高音質スピーカーにより史上最強の音質と音圧のようです。

謳い文句としては期待しましたが、実際バイクに乗りながら使ってみると特に可もなく不可も無くといった感じで、言われてみると雑音が少なくて細かい音まで聞こえるようになった感じもしますがそこまでハッキリ違いが分かるものではありませんでした。

この辺は結局風切り音とかも入ってくるしスピーカーの位置などによってかなり変わって評価が難しいので音を期待して『B+COM ONE』を購入しない方が良いと思います。

十分に満足できるバッテリー容量

バッテリー残量はLED/音声/アプリで確認可能バッテリー残量はLED/音声/アプリで確認可能

私がB+COMを購入前に調べているとバッテリーの持ちがかなり良いという評判が目立ちました。

公式によるとインカム通話で最大約12時間、音楽再生で最大約14時間のようです。

それだけ長いと1日中ツーリングするには十分に感じますが、私は過去1日約1,000km/18時間ぐらい走った事もあるので少し足りないなとも思っていました。

ですが評判を聞いていくと公式の数字よりはるかにバッテリー持つようで、実際に購入後ツーリング『朝6:00→夜22:00=16時間』使用した状態でもバッテリー残量が50%残っていました。

16時間でも50%消費した程度だったので、実際どれぐらい持つか接続したまま音楽をかけ続けて室内で放置した実験をしました。

その実験の結果約38時間も動作し続けたので公式発表の数字から倍以上の開きがあります。

実際の使用状況(気温が低い場合バッテリーの減りが速い等)ではこれと同じだけ持つ可能性は低いですが、そういった外的要因の事を考慮しても十分に満足できそうなバッテリー容量があるでしょう。

充電中充電中

バッテリー残量0からの充電時間も測ってみたのですが約2時間ほどでしたので、充電時間も短いのでコンセントを占領する事も無さそうです。

起動音がサイコパスでカッコイイ

近未来間がある音声近未来間がある音声

起動させたときに日本語音声で「ビーコム 起動します」と通知があるのですがこれが安っぽい機会音声じゃなくて結構素晴らしい(起動終了時Verもあり)

昔見たアニメでサイコパスというアニメがあるのですが聞こえてくる音声の近未来感がそれにめちゃくちゃ似ていてB+COMオリジナルの世界が作られる感じがします。

アームとワイヤーマイクの違いに注意

アームorワイヤーマイクは選択制アームorワイヤーマイクは選択制

『B+COM ONE』は2種類『アームマイク/ワイヤーマイク』セット内容で違いがあるので購入時間違えないように注意が必要です。

必要なマイクはヘルメットによって変わるのでこの辺を間違えて購入すると別途約5,000円近く払って個別で購入する事になります。

マイクレスカバーを標準にしてほしい

別途購入のマイクレスカバー別途購入のマイクレスカバー

ソロツーリングメインでインカム接続しない人はマイクが必要無く配線が邪魔ですよね。

私もインカム接続しないのでマイクが必要なく邪魔なのでどうにかしたくて調べているとマイク接続端子部分を配線が無いキャップに差し替える『マイクレスカバー』を知りました。

『B+COM ONE』を購入する人はソロツーリングメインの人が多くインカムを接続しない人が多いと思うのでこれを標準のセット内容に入れてほしかったです。

ハイエンドモデルでマスツーリング向けの『B+COM SB6X』なら標準のセット内容に入ってるようだったので違和感を感じました。

ちなみに『B+COM SB6X』のマイクレスカバーとは接続部分が違い互換性が無いのでマイクレスカバーを購入する場合は間違わないように注意しましょう。

B+COM専用アプリはソロには必要無さそう

専用アプリで設定をいろいろ変更できるですが、ソロだと各種音量(音楽、電話等)の配分を変更できるのが唯一使いそうな設定で基本的に必要無いです。

マスツーリングするなら各インカム接続状況を一覧で見れるようなのでそれは便利そうです。

『ONE』と『SB6X』との違い

B+COMの最新モデルとしてはハイエンドモデル『SB6X』とスタンダードモデル『ONE』の2機種がありますが、違いとしてはソロとマスツーリングメインの人で大きく分けられ違いとしては3点あります。

チップ数が違う

『ONE』と『SB6X』の最大の違いは搭載されるチップ数の違いにより、複数人でインカムを接続している時の挙動が変わってきます。

『SB6X』だとインカム通話しながら別の音声(ナビや音楽)等を聞こえるようになる聴きトーク機能が搭載されていているのですがソロツーリングの時にはまったく影響はありません。

バッテリー容量が違う

  • ONE・・・インカム通話12時間/音楽再生14時間
  • SB6X・・・インカム通話16時間/音楽再生18時間

4時間の差は結構大きいですが、前述したように公式の数字よりはるかにバッテリーが持つので『ONE』でも十分なのでのであまり考慮する必要が無いと思います。

またバッテリー容量の違いからか重さも10g違いますが元々が小さいので感じるほどではないと思います。

価格が違う

  • ONE・・・31,900円
  • SB6X・・・40,700円

8,800円の差は前述した違いをどう感じるかでかなり変わってくると思います。

ちなみに私が購入した時は『SB6X』の方が品薄のようで『ONE』の方が在庫ある状態で少し安い価格で手に入る状態でしたので実際の価格差はもっと大きかったです。

どっちを選べばいいのか?

私としてはソロツーリングメインでインカムを繋ぐことが無くチップ数の恩恵を受けないし、バッテリー容量も足りそうだったので『ONE』を選びましたが、マスツーリングメインの人なら『SB6X』を選びたいですよね。

ちなみに『ONE』発売当初はこれら以外にスマホアプリへの対応で差があったようですが現在はアプリ対応に差は無いようです。

Z8に『B+COM ONE』をセットしてみた

マジックテープで本体を固定

マジックテープで固定マジックテープで固定

マジックテープとクリップで固定する二通りの方法があるみたいですが、Z8ではクリップでは無理だしマジックテープの方がガッチリ固定できそうだったのでマジックテープを選びました。

本体の方にもマジックテープを貼り付け本体の方にもマジックテープを貼り付け

ヘルメットの曲線の影響で隙間が出来るかとも思いましたが、マジックテープのファスナー面の厚みで良い感じに小さい隙間が塞がれてガッチリ固定されました。

マジックテープの固定はメンテナンス性能高そうで良いのですが、長い間使っていると隙間のファスナーに虫が挟まりそうでちょっと嫌ですね。

スピーカーをヘルメットに仕込む

スピーカーポケットスピーカーポケット
スピーカーがちょうどいい大きさスピーカーがちょうどいい大きさ

スピーカーがかなり小さいのでヘルメット内に最初から設けられているスピーカーポケットと同じサイズでちょうどいい感じです。

配線を取りまわす

ケーブルクリップ等でまとめるケーブルクリップ等でまとめる

ヘルメット内装に合わせて配線が出来るだけ露出しないようにするのですが、本体側の配線が短く全然余裕が無かったのでもう少しだけ本体を後ろに取り付けた方が良かったです。

もう片方の配線は5cmぐらい余って内装の中に隠すのが面倒だったので若干左右で長さのバランスが悪いと思いました。

最後にマイクの配線も合わせて行うのですが私の場合、ソロツーリングメインでマイクを使用する事が無いので『マイクレスカバー』に変更してるのでマイクの配線は無しです。

ヘルメット新調に合わせてヘルメット用の台座を購入したのですが、転がって行かないように押さえつける必要が無くてかなり便利でした。

ヘルメットにセットできたらスマホとの接続ですがダイヤルボタンを押して上へ4秒間押せばペアリングモードになり、スマホのBluetooth一覧に出てくるので選択するだけです。

一度接続すると次回からはインカムの電源を入れたら自動で接続してくれるようになるのでお手軽ですね。

最後に

いろいろ感じた事を上げましたが特に満足しているのが一日中走る事があるのでバッテリーの長さとストレスフリーなダイヤルボタンの操作性ですね。

他メーカーの安価なインカムだと1万以下で購入できるモデルも多いですが上記2点だけでも『B+COM ONE』を選んで良かったと思いました。

あとエントリーモデル『B+COM ONE』とハイエンドモデル『SB6X』がありますが、自分と同じようにソロツーリングがメインの人やマスツーリングする人でもナビ担当しない人は『B+COM ONE』で用途を満たすと思うのでこれで十分だと思います。

YouTube動画

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