レビュー

Z8をZ7と比較レビュー!一番の進化は軽さではなくシールド機能

ヘルメットメーカーといえば『SHOEI』と『Arai』の2大国産メーカーですよね。

私はヘルメット形状がSHOEIの方が好きで、今まではコンパクト&軽量がコンセプトなZシリーズのZ7を3年間約10万km愛用していました。

ですがそのZ7が不調になってきたので最近、同じシリーズの最新型であるZ8に買い換えました。

Z7に特に不満は無かったのですがいつの間にアゴ紐の先端が断線してしまって先端からほつれてきてアゴ紐を通す時に苦労するようになったのが原因です。

最初は壊れたアゴ紐だけ交換しようと思っていたのですが個人では無理で(SHOEIで有償修理は可能な模様)ちょうどヘルメットの経年劣化の交換サイクルである3年経過した所だったこともありZ8へ買い換えました。

今回は前モデルであるZ7を使っていたのでそれと比較して変化した内容を交えてまとめました。

SHOEI/Z8の感想

コンパクト&軽量は進化したのか?

Z8側面フォルムZ8側面フォルム

Zシリーズといえばコンパクト&軽量をコンセプトとして全ヘルメット中トップクラスに軽いヘルメットになります。

Z7:1,397g → Z8:1415g ※Lサイズ

単純な重さはZ7が1,397gに対しZ8は1,415gなので極微増量で、重さは他のヘルメットと比べると元々数百g軽かったので費用対効果を考えると限界のようですね。

空力性能は新しい帽体フォルムにより後ろに押し付けられる力が-5.5%、浮き上がろうとする力が-3%で向上しており、前シリーズ(Z6→Z7)の時は後ろに押し付けられる力が-5%で浮き上がろうとする力-1%だったので空力性能は結構変化したようです。

以上を見るとZ8になって走行時の軽量感は増したようですが、実際バイクに乗っていてそれを感じるかと言うと特に無くて体感するほどでは無いですね。

ベンチレーションについて

頭部のベンチレーション頭部のベンチレーション
口元のベンチレーション口元のベンチレーション
後頭部のベンチレーション後頭部のベンチレーション

風を取り込む位置はZ7と同じですが、穴自体は広くなっています。

Z-8ベンチレーション性能(従来モデルZ-7との対比)Z-8ベンチレーション性能(従来モデルZ-7との対比) 引用元:Z8公式HP

Z7の時からお気持ち程度にしか機能しなかったベンチレーションですが、公式が言うには画像のように全体的に温度降下したようです。

私の体感としては、Z7と比べて頭の天辺で少し空気が通ってるのを感じるようになりました。

口元周辺は特に変化は感じなくて、まぁ口元のベンチレーションはモトブログ撮影している時の風切り音が入ってほしくないので元々開ける習慣が無かったので効果無くても気にならないです。

ひと夏走った感想としてはZ8だからといって体感の暑さは結局変わらない!

頭の天辺の空気の流れができるようになったので、少しは効果あるのでしょうが暑さレベル100が95ぐらいなったぐらいで結局暑さMAXレベルなんですよね。

シールドにロック機能

シールドロック機能シールドロック機能

今回Z8を使い始めて一番変わったと思う部分がシールドの開閉がロックされるようになった所です。

使い始めた時はロックの解除に慣れなくて、両手で操作しないと開けれなくなったのでかなりイライラしたのですが、コツをつかむと簡単に片手で開けれるようになりました。

ボタンを押しながら上げるボタンを押しながら上げる

コツは人差し指または中指でロックボタンを押しながら指を滑らせシールドを上に動かすと簡単に開けれます。

操作する場所が狭いので両手で開ける方が逆に扱いにくくて、コツが分かれば片手で開ける方が全然簡単です。

ロックを解除したらロック機能が無かったZ7より上下の可動が軽いので操作するのに力が要らずかなり気に入りました。

事故した時の事を考えても単純な引っ掛かりでは開くことがないロック式の方が安心できます。

この仕組みになって単純な密着度もアップしたようでシールド下からの隙間風が減ったのを感じます。

Z7の時は寒い時期になるとシールド下から入ってくる隙間風で頬の上部が霜焼けみたいになった事もあって、シールド下にドアとかの隙間に貼る隙間テープを薄く張って対策していました。

Z7はそんなひと手間が必要でしたがZ8だとそのままでも隙間風が少ないので加工の必要は無かったです。

シールド機能がレベルアップしたのは良いのですが、Z7から使っていたシールドとは違うものになったので愛用していたミラーシールドが使えなくなったのだけ残念です。

チークパッドの変更で防寒性能アップ

静穏性を高める為に、被り口からの風の侵入を防ぐ用にチークパッドの形状が変わって首との隙間がかなり減りました。

静穏性自体は、シールドの変更やこのチークパッドの形状変更で低い音域で騒音が小さくなったらしいです。

それの副次効果で、首の隙間が狭くなったのでネックウォーマーを隙間にねじ込んだ時にズレにくくなって冬の走行で寒くなりにくくなったのが地味にうれしかったです。

被り口が狭くなったら、ヘルメットを脱着するとき窮屈な思いするかもと心配かもしれませんが、脱着する時に左右のアゴ紐を外側に引っ張ればたいして変わらないので気にならないと思います。

店舗でフィッティング!サイズ合わせ

内装でサイズ調整内装でサイズ調整

Z7を使っていた人はZ8も同じサイズで購入できると思われるかもしれませんが、店員さんに聞いたのですがZ8は少し小さくなってるらしいので再度ちゃんとサイズ合わせてから購入した方が良いです。

余談ですが、2021年10月1日から店舗での内装調整が有料になったみたいです。

私が昔ヘルメットを購入した時は多分SHOEI認定店だと無料で内装を交換してくれるサービスがあったのですが、今は交換したパーツ分追加費用がかかるようになったみたいです。

私は頬がきつかったのでチークパッドを1ランクサイズを落としてもらったのですが3,000円かかりましたが、本来なら6,600円のパーツなので店舗で交換してもらった方がお得ですね。

最後に

Zシリーズのコンセプトであるコンパクト&軽量のさらなる進化を感じなかったのは残念でしたが、それ以外の点で変化を感じれたのは良かったです。

Z7がまだ使えるなら直ぐに買い換えるほどではありませんが、満足度は上がってるので交換寿命が来ているのなら買い換えてもいいと思います。