Ninja400

バイクのブレーキディスクを交換する時期と費用について10万km交換?

Ninja400を納車から4年10万km走り、初めてブレーキディスクを交換しました。

その時バイク屋さんに「ブレーキディスクを交換するのは珍しい、普通そこまで乗らないから」と言われたのですが、ブレーキディスクの場合カスタムで交換する事はあっても交換必要な距離まで走る事も少ない為消耗が理由で交換する人はほとんどいないみたいです。

ブレーキディスク交換について

ブレーキディスクの交換時期

交換厚みの表記交換厚みの表記

ブレーキディスクを見ると『MIN.TH 〇〇MM』と言った表記があります。

これは「〇〇mmより薄くなったら交換しましょう」という意味です。

Ninja400の純正ブレーキパッドの場合下記の通りです。

初期の厚み交換時期の厚み
4.5mm4.0mm
5.0mm4.5mm

基本的にどのメーカーも0.5~1.0mm薄くなれば交換時期です。

この厚みが何を表しているかと言うと、ブレーキディスクはブレーキパッドと合わさる事によって摩擦し、それを制動力にしてブレーキ力になりますが摩擦すれば熱が発生します。

金属には熱を受け止める容量が決まっており、この熱を受け止める容量が上記で説明した〇〇mmで厚みが減るということは熱容量も減りブレーキ力が減ります。

つまり交換時期の厚みになったからと言って、ガクッと性能低下するわけでは無く緩やかな右肩下がりになって行くイメージです。

タイヤとかでもそうですよね、スリップサインが見えたら交換時期ですが、スリップサインが見えても走れるけど粘りが無くなったりミゾが少ない分徐々に性能が低下していくのが分かりますよね。

ちなみにタイヤでは消耗しきれば穴が開いてパンクしますが、ブレーキディスクが消耗しきるとクラックが入って破断します。

それが走行中ならばブレーキパッドと干渉しタイヤフルロックからの転倒事故、良くてブレーキパッドと高速で干渉したことによりブレーキキャリパーの歪みやその他部品の破損になります。

指で凹凸具合を感じる指で凹凸具合を感じる

ブレーキディスクの消耗が進むと指で触るだけで凹凸して波打った摩耗具合が分かるようになります(走行後は熱いので冷めてから触るように)

この凹凸した具合はブレーキパッドにも刻まれているので、ブレーキディスクを交換する場合はブレーキパッドも同時に交換しないと、新品のブレーキディスクが古い凹凸分の摩耗具合を引き継いで性能の低下を招くので同時交換が推奨されます。

ブレーキディスクの交換費用

部品工賃合計
28,490円8,580円37,070円
18,150円10,010円28,160円

総費用:65,230円
※工賃は店舗/作業時期/車両状態等で左右されます、同じNinja400だからと言って同じ工賃とは限りません。

私がバイク屋で純正のブレーキディスクから同じく純正のブレーキディスクに交換した時の費用がこちらになります。

今まで交換した高い部品ではスプロケやチェーンでは約2万円、タイヤで約4~5万の中、部位別では最高額になりました。

ちなみにブレーキディスクといえばSUNSTARが有名ですが、Ninja400の場合フロントしかラインナップが無くリアも合わせて交換できないならモチベーションが沸かなかったのと、評判を調べてみると2~3万kmでフローティングピンがガタついて交換になる事象を何件か見たので、純正で10万km走れた事から今回は純正部品を再選択しました。

10万km走ったブレーキディスクの消耗具合

納車から4年100,652km走行時点の純正ブレーキディスクになります。

10万kmブレッキディスク:前=約3.8mm10万kmブレッキディスク:前=約3.8mm
10万kmブレッキディスク:後10万kmブレッキディスク:後=約4.2mm
初期の厚み交換時期の厚み10万km交換時の厚み
4.5mm4.0mm約3.8mm
5.0mm4.5mm約4.2mm

前後ともに交換時期から0.数mm超過した状態でしたが、クラックも入る事無く寿命を超えて全うしました。

これは私の走り方がツーリングメインで激しい操作をする事が少ない為交換時期を超えても大丈夫だっただけで、サーキットや峠で遊んでる人だと同じようにはいかないと思います。

交換後のブレーキディスク交換後のブレーキディスク

新品のブレーキディスクは同じく新品のブレーキパッドと合わさって凄く綺麗に見えました。

最後に

ブレーキディスクの交換費用は最初高く感じましたが、冷静に考えてみるとタイヤは10万km走行するまでに何度も交換して合計30万円は超えているので、長い目でみるとそこまで高く無いですね。

ブレーキディスクは0.1mm減るのに1万km~それ以上かかることもあるので、他の消耗品程敏感になる必要は無いですが、交換時期が来たら大事になる前に交換しましょう。