MT-09のカスタムがひと段落したので、まとめて22種類のカスタムを紹介します。
今回紹介するのは、今までのバイク経験で役に立ったと感じた物や、MT-09ならではの特性から新たに発見したカスタムです。
どれも「安全性・快適性・利便性・見た目」を向上させるものばかりで、初心者からベテランライダーまでお役に立てれば嬉しいです。
初心者ライダーの方は、カスタムしたいけど何から手をつければいいかわからないことも多いでしょう。
一方で、ベテランライダーの方は、気になるカスタムの実際の効果、メリット・デメリットを知りたいかもしれません。
そんな方々のために、実際の使用感や導入理由をまとめました。
目次
U-KANAYA:ツーリングレバー

指はバイクに乗っている時はレバーに触れていて機微な操作を必要とするし、感覚的に一番敏感な部位です。
その指にストレスがあると、「手が疲れ→腕が疲れ→肩が疲れ→首が疲れ→体全体が疲れ」のように全体の疲れに繋がるのでレバーの握りやすさは重要です。
私はツーリング年間数万kmのバイクライフを過ごしているので、長距離ツーリング用の握りやすいレバーにしていますが、このタイプのレバーをもう5年以上愛用しています。
レバーを交換するとそういった乗り心地の改善する以外にも、見た目への影響も大きいです。
パーツとしては小さいのですが、正面からみると目に入る場所になるのでレバーを交換すれば印象がかなり変わるし、乗車ポジションからも見える場所になるので満足度も高いです。


POSH:ミドルウェイトバーエンド

レバーをカスタムする時に一緒にオススメなのがバーエンドです。
バーエンドを純正から重量を増やしたものにカスタムすると、ハンドルの振動が減って手の疲れが減ります。
バーエンドの重さによって形状が変わり、振動の減り方も変わってくるので自分のバイクとマッチするのを選択しましょう。
自分のMT-09ではミドルサイズを選択しましたが、元々振動は気にならないレベルだったので実はあんまり変化を感じませんでした。
過去の経験から振動が大きめの2気筒以下ならより効果を感じやすいと思います。

Y’S GEAR:グリップヒーター

手を暖める方法には、グリップヒーターと電熱グローブの2つの選択肢があります。
グリップヒーターは1年中いつでも準備なく使用できるという利便性の高さが魅力です。
春や秋など、涼しめのグローブで走ってる時「思ったより寒い…」という場面でも、すぐに暖を取れるとほっとします。
一方、電熱グローブは熱が逃げにくいため、暖かさの面では優れていますが、脱着に手間がかかるというデメリットがあります。
ただし、グリップヒーターを取り付けると、振動を軽減するゲルグリップが使えなくなる などの欠点もあるのでどちらを選ぶかは一長一短だし、暖かさ重視で両方使うのもいいでしょう。
MT-09で初めて純正のグリップヒーターを使用しましたが、今まで使っていた後付けのものと比べて暖かさのレベルが段違いで、冬用グローブ越しでも暖かさを十分に感じられました。
さらに、冬用グローブを装着したままでも操作できる備え付けのハンドルスイッチで温度調整が可能で、液晶には温度レベルが表示されるため、純正ならではの便利さに驚いています。
QUADLOCK:衝撃吸収ダンパー+ハンドルバーマウント

定番カスタムのスマホマウントは、数ある中からQUADLOCKを選んでいます。
スマホを取り付けてる時も、外している時も見た目がスタイリッシュで見た目が一番良いです。
サイドから挟み込んで固定するタイプや、ゴムで留めるタイプのマウントは、画面操作に支障が出ることがありますが、その点QUADLOCKは操作性を損なわずにしっかり固定できるのが魅力です。
さらに、スマホをそのまま取り付けるとバイクの振動でカメラが壊れることがありますが、QUADLOCKの衝撃吸収ダンパーは信頼性が高く、約3年近く使用していますがカメラは無事です。

DAYTONA:USB電源

走行中にスマホへ給電できないと、バッテリー切れでナビやその他の機能が使えなくなるため、USB電源はスマホマウントとセットで取り付けることが多いです。
デイトナのUSB電源は蓋付きで、簡易的な防水機能があります。
特に、外出先のホテルの屋外駐車場などで長時間駐車する際は、蓋をしておくことで浸水リスクを下げることができます。
ちなみに、このUSB電源は前オーナーが取り付けていたものをそのまま使用しているのですが、最初から差込口が下向きになっていました。
今更ながら気づいたのですがこの向きにすることで、水の侵入を防ぎ、錆や故障のリスクを減らせます。
自分が取り付けていた時は、そんな工夫は考えずに水平に設置していたのですが、そのせいで1~2年ほどで内部が錆びて給電できなくなることが多かったです。

STOMPGRIP:タンクサイドパッド

バイクに乗るうえで重要な「ニーグリップ」、ノーマルのままだと膝で挟み込んでも滑ってうまいことできませんが、パッドを貼り付けることによりホールド感が格段に上がります。
「ニーグリップ」を楽にしっかりできるようになると、疲労軽減にもなるし、バイクへ力を伝えやすいので倒しやすくなってりと走り込みも楽しくなります。
タンクパッドには形や表面上の材質が様々あり、私のMT-09は前オーナーがストンプグリップ製のタンクパッドを貼り付けてくれていたので、そのまま使用しているのですがイボイボ系のタンクパッドはホールド感がより高いので安定感が抜群です。

Y’S GEAR:タンクセンターパッド

サイドパッドに続き、センターに貼り付けるパッドです。
タンクセンターパッドはサイドパッドとは違い、乗り心地に直接影響するものではなく、効果としては傷防止になります。
前傾姿勢で伏せた際や、乗ってるうちに自然と着座位置が前方にズレていって、気づくと服が擦れて傷つくことがあるのですが、そういった時にセンターにパッドを貼り付けているとガードしてくれます。
あと私だけかもしれないのですが、後ろにシートバッグを載せている時で乗降する際にシートの上を足先で跨ぐ事があるんですけど、不意につま先がタンクあたる時があり、それがセンターパッドを貼り付けてる位置なので、その時の傷防止に役に立ったりしています。

KITIE:タンクキャンプパッド

タンクに貼り付けるパッドの3種類目、こちらはガソリン給油口のキャップに貼り付けるパッドになります。
キャップに貼り付けるパッドは、サイドやセンターのように乗車時のメリットは一切無く、停車時に効果を発揮します。
それは、パッドの滑り止め効果のおかげでスマホや缶飲料を置いても安定する、便利な小物置きになります。
キャップのタンクパッドは乗車時に視界に入りやすい場所だし、給油するたびに見るので見た目的な満足感も高いです。
1つ注意点があって、他の部位より繊細な形をしているので、商品によってはキャップの形状と会わないこともあります。
私の場合最初、デイトナ製の物を購入したのですが、精度が悪く使い物にならなかったので、今使っているkitie製へ張り直しました。

ENDURANCE:フックカラー

バイク共通の問題として積載をどうするかがあります。
MT-09での解決方法として、既存のボルトの部分を、シートバッグのベルトがかけれるようにフック付きの物に交換するようにしました。
私が取り付けたエンデュランスのフックカラーはボルトの長さの種類が多く、カラーも様々で安っぽく無いのでいろんなバイクにマッチすると思いました。

TANAX:カーゴフック

前述した積載問題で、シートバッグの前方はエンデュランスのフックカラーを取り付けて、後方はタナックスのカーゴフックで固定しました。
取り付け位置の場所と取り付けた後のベルトの向きから、フックの形状を変更しました。
エンデュランスのフックがM8対応で、タナックスのフックがM6なので、取り付けたい場所のボルトの大きさや、ベルトを固定した時のイメージからどのようなフックにするか選択しましょう。

BabyFace:スタンドフック

MT-09をL字型メンテナンススタンドで持ち上げようとしたところ、安定性に欠けて持ち上げにくかったため、V字型メンテナンススタンドに対応できるようスタンドフックを取り付けました。
V字型で持ち上げることで、左右でズレることがなく、作業中の安定感も向上します。
ちなみに、持ち上げる際は、サイドスタンドと地面の間に適当な板を挟んで傾きを浅くすると、よりスムーズに持ち上げられます。

Bruce&Shark:サイドスタンドエンド

サイドスタンドの接地面積を広げるカスタムで、駐車時の沈み込み防止になります。
いろんな場所へツーリングへ行って、様々な路面状況の場所で駐車する事がありますが、場所によっては泥っぽかったり、砂っぽかったりで駐車すると徐々に傾いていって不安になる事がありますが、これだけで全然安定感が違います。
カスタム時の注意事項として、サイドスタンドエンドを装着する部分は振動が強くボルトが緩みやすいので、落下防止のねじロックは必須です。

ETCHING FACTORY:ラジエーターコアガード

ラジエーターはバイクを構成するパーツの中でも重要ですが、ノーマルのまま乗り続けていると、場所柄汚れすいラジエーターは劣化しやすく対策したほうがいいです。
ラジエーターを意識した事の無い人は、一度愛車のラジエーターを見てみてください、泥や虫汚れその他で酷く汚れているでしょう。
ラジエーターコアガードはその名前の通り、保護系カスタムパーツで、ラジエーターに被せる事によって道路上の異物から守ってくれ、汚れが付着しても洗いやすくなります。
MT-09のようなカウルの無いバイクだと、ラジエーターコアガードを取り付けるとなかなかに存在感もあり、見た目の印象も変わります。

Y’S GEAR:エンジンプロテクター

MT-09のようなエンジンがむき出しのバイクでは、転倒時のダメージを最小限に抑えることが重要です。
ワイズギアのエンジンプロテクターは、部品点数が多く、取り付けに時間がかかりましたが、組み上げてみると多重構造による衝撃吸収がしっかり考えられており、安心感がありました。
見た目もよく、接続部分の3本の支えがMT-09の三気筒をモチーフにしているらしく、理解するとさらにカッコよく感じられます。
また、表面の銀色部分には特殊な加工が施されており、光の当たり方によって放射線状の模様が浮かび上がるため、独特の雰囲気を持っています。
転倒対策として取り付けたものの、いざ装着してみると、むしろ転倒したくなくなりました。
というのも、このエンジンプロテクター自体が結構な価格なので、立ちごけ程度で傷つけるのはもったいないです。

KITACO:ナンバープレートベース

ナンバープレートと合わせて固定する事で保護強化するカスタムパーツです。
ナンバープレートそのままでも問題ないのですが、プレートベースを合わせると裏から見ると安っぽいナンバープレートの印象が変わるし、ナンバープレート単体なら薄っぺらく曲がりやすい素材ですが耐久性が格段に上がります。
さらに、ナンバープレートの角は以外に鋭利で安易に触れると肌が切れる事もあるのですが、厚みが増すことによって怪我の防止にもなります。

DAYTONA:オイルフィラーキャップ

デイトナのプレミアムゾーンシリーズの一つを使い、エンジン周りにアクセントを加えました。
以前乗っていたNinja400で使っていたものと口径が同じだったため、そのまま流用、思い出を引き継ぐ形で活用します。
プレミアムゾーンシリーズは、ちょっとしたパーツに彩りを加えるカスタムで、他にもバーエンド、マスターシリンダー、ステップなどのラインナップがあります。
ちょっと物足りないと感じた時に、手軽にカスタムできるのでおすすめです。

FOBO:空気圧センサー

タイヤの空気圧が適正でないと、乗り心地が悪くなったり、燃費が悪くなるなどよろしくないです。
空気圧センサーを取り付けると、いちいち空気圧を測らなくてもスマホを見るだけで空気圧を確認できるようになるので、管理しやすくなります。
空気圧を測るだけの手間削減で、その程度の手間削減になりますが、頻度が多いことでもあるのでメンテナンスの手間がかなり減って便利です。
ちなみに、空気を入れる場合は、小型の電動空気入れを使えば指定した数値までワンタッチで入るので便利です。

EZ:オイルバルブ+キャップ

EZバルブは頻度が高いメンテナンス項目の1つである、オイル交換を楽にするアイテムでオイル排出をワンタッチで行えるようになるカスタムパーツになります。
オイル排出時の、ワッシャー交換、トルク管理、手の汚れ等気にする必要が無くなります。
作業の1~2工程短縮できる程度ですが、それだけでも結構楽になる感覚があって、Ninja400の時から活用していますが、その時から次のバイクでも絶対に取り付けようと思っていた必須級のカスタムパーツの1つでした。

DAYTONA:電源一括管理ユニット

バイクのカスタムを進めていくうえで、問題になるのが電源をどこから取得するかがあります。
電源一括管理ユニットを1度取り付けておくと、複数口が確保でき、しかもその確保した場所の各容量までわかりやすいので電源に困る事が無くなります。
電源UNITを1つ取り付けておくと、普通のカスタムで必要になる電源数には足りると思うので、電源が必要なカスタムを始めた時に一緒に作業するのをオススメします。

SHORAI:リチウムバッテリー

ノーマルのバッテリーは鉛バッテリーで、それをリチウムバッテリーに変更するだけで、大幅な軽量化になります。
MT-09の場合リチウムに変更すると、3.2kgから0.9kgと2.3kgの軽量化になりました。
リチウムバッテリーは軽量化以外にも利点が多く、長寿命、高容量、低放電と使用サイクルが伸びるメリットがあります。

Y’S GEAR:ETC

高速は費用的に厳しかったり、高速に乗ってる間の道が楽しく無いので、ほとんど乗らないのですが、割引プランがある時や、時間的に厳しい時や、ツーリングで疲れた時などに利用しています。
ETCは装置自体高いし、工賃もそれなりにするのですが、安心のために取り付けておきたいアイテムの1つですね。
以前のNinja400は、納車と同時に取り付けてもらいましたが、MT-09では、前オーナーが取り付けていたものがあったので、ありがたく利用させてもらっています。
MITSUBA:ドライブレコーダー

もしものために事故が起きた時に役立つのがドラレコです。
私が最初ドラレコを取り付けたのは5年前になりますが、その時はドラレコを取り付けているバイクは珍しかったですが、今ではそう珍しいものでは無くなりましたね。
事故というのは、自身がいくら気をつけていても巻き込まれて一方的な被害になる事もあり、バイクの場合より外傷を負いやすいです。
そんな時、怪我でその場を離れた場合でも、記憶が曖昧になっても、ドラレコで記録しておけば、確実な証拠が残り、ストレス少なく話を進める事が出来ます。

最後に
22種類のカスタムで、MT-09はより安全に、より快適に、より便利に、そして自分好みのスタイルに仕上がりました。
安全系のプロテクターやドライブレコーダーは、いざという時に頼れる存在となり、転倒や事故のリスクを最小限に抑えます。
快適系のハンドル周りのカスタムやパッド類は、長距離ツーリング時の疲労を軽減し、より快適なライディングをサポート。
利便性向上系の空気圧センサーやEZオイルバルブ、電源一括管理ユニットは、普段のメンテナンスやツーリング時の利便性を格段に向上させます。
そして、ゴールドのオイルキャップやナンバープレートベースといった細かなカスタムでも、バイクの印象が引き締まり、より一層の愛着が湧いてきます。
実を言うと、MT-09を納車される前は「最低限のカスタムだけでいい」と思っていました。
しかし、いざ乗り始めると、もっとカッコよく、もっと快適にしたくなり、気づけばカスタム欲が止まりませんでした。
これからもMT-09とともに、カスタムも楽しみながらバイクライフを送っていきます。